平成11年7月13日
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  ちらほらと夏期休暇の話しが聞こえてきます。格安のツアーも多いそうで、四国巡りのバスツアーが、2泊3日の全コース食事付きで35000円の旅に工場の女性が二人で参加したそうです。
  新幹線を含めて交通費だけでも5万円は楽に超す行程なのに、四万十川の舟下りが楽しめて、宿泊、食事付きでバスガイド付きですから、ウィークデーの旅行には掘り出しものが多いようです。
ミーティング
  友人A氏は、特殊な品物を仕入れて3店舗の直営店で販売しているオーナーです。先日彼が「実はねぇ。あんまり不景気だからミーティングをしたわけよッ」と電話で話し始めました。
  売上不振のA氏、毎日悩んでいるだけでは解決にならず、社員に渇をいれるつもりで「明日の晩、必ず全員本店に集合すること」と各支店に連絡したそうです。
  そして当日、閉店後に全員が本店に集まるとA氏は話しを始め「店の内外の整理・整頓・清掃を心がけ、お店の雰囲気を盛り上げてお客さんを大切に・・・」と奮起を促しました。
  最後に「店頭に活気をつけて、君たちも明るい笑顔で応対してください」と締めると、社員の1人が脅えた声で「社長、お話はそれだけですか!?」と質問したそうです。
  「どうやら、社員の間では『もう会社は駄目らしい!!』の噂が流れて、全員が解雇の覚悟をして会議に参加していたみたいで、知らないのは俺だけだった!。何とも惨めでッ!」と。
  「考えてみれば、俺も信用がないよねぇ。あの日から、がっくりして仕事に身が入らなくなっちまって、社員の予想通りの展開になりそうな・・」と笑い話のようで深刻な商人の実情です。
賞 与
  先日の新聞を見ると『中小企業では、賞与を支払えない会社が25%もある』と発表していました。
  政府のいい加減な発表を真に受けて、大新聞のスタッフにして世間を知らないにもほどがある。現実の中小企業の状況を知っていながら惚けているのならもっと性質が悪い。
  現在の日本の中小零細企業は、50%程度の会社が賞与を出せず、工面して出している会社でも、一時期から見れば、極端にダウンした金額しか支払えないのが実情で、名目は支払っても、残念ながら夏は『ジュース代!』冬は『モチ代!』程度の会社がほとんどなのが実態なのです。
  社員旅行は中止、新年会、忘年会、食事会も総て廃止せざるを得ない会社が大半です。世相も分らず『のほほんと総理を続け』少しぐらい支持率が上がって有頂天になっては困る。「あの人の能力の限界を知り、あきらめの極致に至って、頼る事にむなしさを感じての支持率!」なのですから。
賞与減り
 少与で我慢
   しましょうよ  


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