平成11年5月11日
いつもご協力下さいまして有り難うございます。
  4月の売上は、前半の寒さの影響と週末毎の雨が大きく響き、かなりのマイナスになってしまいました。その分は、5月に取り戻したいと考えておりますのでご協力をお願い致します。
寿 命
  4月の末に荏原町の直営店にいったら、店長の鶴さんが『チョットお話が・・』と話しかけてきました。
  実は、この『チョットお話が・・・』という言葉ほど心臓に悪い言葉は無い。なぜかと申しますと、そのほとんどは『チョット・・』どころか『一身上の都合が・・・』のケースが多いからです。
  ですから『チョットお話が・・・』と言われると、その度に寿命が3年程度縮むような気がして、落ち着いたそぶりをしていても私の気持ちは穏やかでなく、心臓は早鐘の様に鳴り響いているのです。 
  つい先日も『チョットお話が・・』といわれてドキドキしていたら、主婦の店員さんが『実は、妊娠したので身体の様子を見ながら仕事をします。正月頃迄は大丈夫と思いますが・・・』と期間に少し余裕のある話で、寿命は3ヶ月ほど縮んだだけですみましたが。
  私の寿命は確か150年はあったはずなのに、不況の悩みや税務調査、イジメ、チョットお話がなどの影響で寿命が減り、残りを大切にしたいので今後とも『笑顔で優しい』お付合いをお願い致します。
臭い付け
  ところで今回の店長の『チョットお話が・・』は、『シャッターに悪戯(イタズラ)書きをされたので、どうしますか?』とのこと。これは寿命の短縮は20日程度の事件のようです。
  そこで店のシャッターを下ろして落書きを確認しますと、グリーンのスプレーで、トンネルの入口や壁に暴走族が書くような大きな走り書きです。
  向かいの洋品店と近所の雑貨屋のシャッター、そして隣の写真やさんの壁にも同様に書いてあり、側の公園のコンクリートにも沢山の文字が書き連ねられています。
  そこで、50bほどの所にある交番に相談に行きますと、警官が現場を見に来ました。そして『これは、器物損壊の事件として取り扱いますから、写真を撮って下さい』というので、写して隣の写真やさんへ。
  『書類を作りますから、10分ほどしたら交番に来ていただけますか?』というので、その時間に訪ねますと、そこには、警官が連絡して少年課の私服の刑事が2人いて再度の現場検証です。
  刑事は『これは、大田区の中学と高校生のグループですよ。これから行って注意しておきます』と見たとたんに見当がつくのですから流石にその道のプロです。ですから『何で大田区のグループがここまで来るんですか?』と質問します。
  『地元で悪をすると、知り合いの年長者がいて小言を言われるから、少し離れたところでたむろするのが多いんですよ。代わりに、この近所のグループはよそに行って悪さをする』とのこと。
  交番に行き『みっともないから、今夜にでもシャッターを塗らなければ・・』と私がいうと『まだ塗らないほうが良いですよ。彼らにしてみれば、せっかく自分達の印をつけたのに、すぐに消されたとなれば、もっと大きく書く事も多いから』。と。
  『じゃ〜、犬の臭い付けのようなもんですか!』。と溜め息をつきながら、器物損壊の書類に署名捺印をしたのですが、この事件、もしかすると寿命の短縮は20日ではすみそうも無いような。
  翌日、落書きは30分以上もかかってラッカーシンナーで落とせましたが、実に迷惑な子供たちです。
 世間に迷惑を繰り返す子供を持った
家族の心労、そして必ず縮むであろう
親の寿命を思うと・・、
ま、お気の毒としか・・・。


Copyright(C) Taketosi Nakajima 1997-2003