平成11年2月9日
いつもご協力下さいまして有り難うございます。
  40年以上の長い間、世界の強豪と素晴らしいプロレスを魅せてくれた馬場さんが亡くなられ誠に残念。
  日本人が堂々と世界に羽ばたける源になった功績と豊かな人間性を考えると『国民栄誉賞』に値する大活躍であったと思うのです。『プロレスは八百長だから・・・』と仰るなら、相撲だって・・かなり・・・。
地域振興券
  何とも金の掛かる『知恵の輪』が出来たもので、今回の『地域振興券』の配布は疑問だらけです。まず、配る立場のお役所が『券の処理方法』の対応や基準が判らないために大混乱の状況です。総額7千億の配布金のほかに、事務や印刷の経費として7百億を予定していますが、経費は予算の倍以上はかかる事でしょう。
  『地域復興券』は、何とも複雑な仕組みになっていますから、都内の区役所は、この作業の為にどの区でも100人を超す担当者を配置し残業の連続で、人材派遣会社からバイトも雇って対応していますが、それでも全然人員が足りないのです。複雑になる最大の理由は『受け取った区でなければ使えない』ことです。
  受取る対象者にも疑問だらけ、税金を支払わない裕福なお年寄りに支払い。親が失業して退学しなければならない16歳は対象外。不況で苦しむ中小企業もかやの外。『政治は公平の原則』はどうなってしまったのか。
  今回のプラス面は、区役所の職員の残業代収入とバイトの就職には役だった程度ですが、7千億円に無駄な手間と経費を加えた一兆円近い赤字国債をつぎ込むのですから『故郷創生資金』よりも馬鹿らしい散財で、末代までの迷惑といえるでしょう。愚痴はともかく、少し判断できたところだけをお知らせ致します。
対 処
  『地域復興券』は、国費で賄われる商品券で、対象者一人当たり2万円(千円券が20枚)です。対象は、今年の元日に15歳以下の子を持つ世帯主と、今年度の個人市区町村民税が非課税となった65歳以上の人。
  次に、『地域復興券』の有効期間は発行日から6ヶ月ですが、区によって交付日が異なります。品川区は2月19日から交付し、大田区は3月19日。目黒区は3月13日。世田谷区は2月27日からです。
  『地域復興券』は各区毎にデザインが違います。原則として商店は登録した区の分だけしか扱えません。扱う商店は区役所に登録する必要があります。登録は商店街単位で行う場合もあるので役員さんにお聞き下さい。
  区役所に登録する場合、所定の文書を記入し指定された銀行に口座を作る必要があります。銀行も対応に苦慮しており、取り扱い手数料は政府から1枚当たり10円受け取りますが、経費が100円程度かかるので銀行も大迷惑。住友銀行・あさひ銀行等はこの企画に対応しておりませんから口座が作れません。
  @登録したお店にお客さんが『地域復興券』を持ってきたら、お釣りは出しません。A登録してある区の券だけしか取り扱えません。Bニセ物が出回る恐れがあります。見本を覚えて下さい。C券が溜まったら指定された銀行に持って行きます。Dお客さんから受取った券を、よそで買い物をする時に使う事は禁じられています。E銀行に持参しても現金に変わるのは2週間から2ヶ月位かかります。Fでも、登録したほうがお得でしょう。
  尚、各区毎に処理し、受取ったお店が直接銀行に持っていくのが原則ですから、ポプラの本部が『券を受取る』こともできません。何とも腹立たしい限りですがどうにもならないのです。商店街によっては『商店街会員の持参した券と引き換えに現金を渡し、他の区の券でもOK!』と余裕のあるところもあります。
  先日テレビを見ていたら、経済企画庁の堺屋太一さんも困惑しておられましたが、日本中が『知恵の輪遊び!』で大騒動になっている間だけは『不景気の追求』は逃れられそうで、小渕さんは大満足でしょう。
  それにしても『地域復興券』は、企画した偉い人達の自慢顔に比べて、商人と区役所・銀行などは揃いもそろって迷惑顔。とかく、人間と山羊は、高い所に登り過ぎると下々のことが分からなくなる様で・・・。
  昨年来、政府は様々な景気対策を実行しておりますが、効果が少ないのは誰の目にも明らかです。この度の愚策を再度実行する噂もあり恐ろしい。選挙も近いことですし、面倒な金配りは止めて、ここは消費税を考慮すべき時期のような・・・。
    友人の中学生の息子が『あの券は俺の物だからゲームを買う事にした。早く区役所に行って
貰って来てくれ』と言ったそうで、子供達の情報交換は親よりも数段スピーディです。
 ところで、水曜12チャンネルの『別れたら好きな人』視ていますか?。時々、戸越銀座のお店が映っているんですよ!。十週連続のドラマで次回も映ると思いますので、お時間がありましたら是非ご覧下さい。


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