平成11年1月26日
新年会にご出席頂きまして有難うございました。
  新年会に多数の皆様のご出席を賜りましした事を厚く御礼申し上げます。当日のアトラクションは、文化庁芸術祭優秀賞を受賞した、太神楽曲芸協会の会長の『翁家 喜楽さん・喜乃さん』の親子でした。
  尚、当日、歌の途中で体調をくずされた『鮫洲店の友田さんのご主人』は、救急病院でCT等の検査の結果『軽い貧血』とのことで、30分ほどでご自宅にお帰りになり、翌朝には元気にご出勤されましたのでご安心下さいますよう。  
戦略革命機
  昨年の夏、知人が『ドライクリーニングで洗った品物を、ハンガーに掛けたまま仕上げる素晴らしい機械を発明したから見に来こないかね』。と言うので神奈川県に出かけました。
  彼の工場内で稼動している試作品は、本人いわく『1時間に300着も仕上る画期的な機械だから、絶対に買い得ですよッ!』というだけあって、なかなかユニークな発想が組みこまれています。
  まだ改善すべき所はありますが『良い機械じゃ〜ないの、機械の名前は何てつけたの?』。と質問しますと『戦略革命機』と言うではありませんか。
  ですから『大正時代の戦車か北朝鮮の潜水艦みたいな名前じゃ〜売れないよッ!』と言いますと『じゃ〜、名前を考えてよッ』。といわれ『分った。考えてみるよ』と帰宅しました。
  好奇心は旺盛ですから機械の名前も真剣に考える。人間は、名前が運命を左右する事もあるそうですし、店名でも企業のイメージが変わります。あまり難解な名前は覚えてもらえず、馬鹿にした名前は失礼になり、ありふれたものは個性がありません。ですから、キャッチコピーやネーミングは実に難しいものです。
名付け親
  考え抜いて二日目の夜。夜中に目がさめて枕もとのメモ用紙にアイデアを書きこみます。そのネーミングは『のび〜る300』。1時間に300着の品物のしわが伸びるところからの発想です。
  早速、『のび〜る300』の文字をパソコンでデザインし、『如何でしょうか?』と知人にFAXで送りましたが、その後何の連絡も無いのでこの件は忘れておりました。
  ところが暮れに、資材を扱う友人から『ポプラさん。とても良い機械があるから見ませんか?』と薦められたので『どんな機械なの?』と聞くと『ドライの品物を仕上げる機械ですよッ』というので『もしかすると、戦略革命機ですか?』と質問です。
  すると『いやッ、のび〜る3000≠ニ言うんです』。というから、『えッ!。のび〜る!。・・・サンゼン!!』と燦然と目を見張って驚いた。
  何と、機械を製造している知人は、私に断りも無く、FAXで送った名前を300が3000になっているだけの違いでちゃっかり使用していたのです。義理人情が薄くなったとはいえ何とももの悲しい思いです。ついでに、3000の意味を聞いてみると、一日に仕上る品物の数だとか。
  知人は、私が彼の機械のために真剣に時間や資料・労力を費やした事をご存知無いのでしょう。もっとも『名前を使ったことを考えると評価は良かったようだし、私の好奇心が少しは磨かれたかも』と苦笑い。最近の業界紙にのび〜る3000≠フ広告が載っているのを見る度に複雑な心境の私です。
のび〜るで
 報告・御礼 
  皆 のび〜る


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