平成15年3月17日
花 粉 症
  花粉症の季節ですねぇ。2月の杉から始まって秋のセイタカアワダチソウまで、昨年までは「目を真っ赤にし、鼻水とくしゃみを連発する花粉症の人はお気の毒だ!」とあまり気にならない私でした。
  それなのに、つぶらな瞳だった私が2月の20日頃からは、うるんだ瞳になってしまい、目薬を何度付けても治らず、おまけに鼻水とくしゃみまで出てきたから大変なことになりました。
  「目玉を引きずり出して、タワシでこすりたい!」という程ではありませんが、一応、病院に行ったら、「立派な、杉花粉症です」といわれ、「治すのは簡単ではありませんねぇ」といわれると困った。
  誰が言ったか、「眼病み女に、風邪引き男」というのがあって、眼が悪い女性は、「うるんだ瞳で相手を見る」ために好かれ、風邪を引いた男は、「面倒を見てあげたい」という母性本能をくすぐるために持てるそうですが、「うるんだ瞳と鼻水とくしゃみ」を一手に引き受けた私は、かなり持てることに・・・(*^^*)・。
花 粉 商
  花粉症は、杉やヒノキだけでなく、白樺、ブナ、イチョウ、ヨモギ、ブタクサ等と沢山の種類があって、1人で一種類とは限らず、複数の花粉に襲われるお気の毒な体質の人も居られるのです。
  国民の6人に1人が花粉症で悩んでいるということで、病院は患者が押し寄せ、薬局は花粉症の薬のコーナーができるほどですから、関連の方には『花粉商』という言葉が似合うような気もします。
  それで、花粉症について少しだけ勉強をしました。花粉症とは、「植物の花粉によっておこるアレルギー性の病気」であり、体内に異物が侵入しようとすると、それを追い出そうとして抗体がつくられます。
  抗体は、次に同じ病原体が入ってくると退治してくれるので、これを「免疫」といいますが、このバランスが崩れることを「アレルギー」といい、この状態が悪化すると「アレルギー体質」というそうです。
  杉やヒノキの花粉が乱れ飛ぶ長野県に住んでいる兄弟は、ほとんど花粉症になっていませんし「田舎には少ないようだ・・」と言いますから、花粉の量だけが原因とも思えません。
  外国に比べて日本人が多く、田舎に比べて都会の人のほうがなりやすいのは、@車の排気ガス。A土が少なくてコンクリートで固められた町。Bマックやケンタッキーやイタリアン等の高蛋白な食事。C狭い部屋とギスギスした人間関係からのストレス、などの様々な生活環境も免疫力の低下につながるようです。
  運動不足も花粉症を悪化させるそうですから、水泳や体操などで身体を動かしたり、乾布摩擦や冷水摩擦などで皮膚を鍛えるのも効果が大きいそうですが、花粉の飛ぶ季節の屋外のスポーツは避けましょう。
  外出の時には、花粉が付きにくい衣服を着用し、マスクやメガネを使うほうが良く、帰宅したら、家に入る前に洋服ブラシなどで花粉を払い落とし、うがいと洗顔、干した布団や洗濯物は、取り込むときに外で良くはたいて花粉を落とすなどと、花粉を家の中に入れない工夫も効果があるようです。
  「今年、突然花粉症に!」というのは、花粉アレルギーが蓄積することと免疫力が低下するためであり、免疫力を高めるには、酒・煙草・香辛料を減らし、高蛋白なマック系統は止めて野菜食の方が良いとか・・。
  起き掛けにくしゃみが連発する「モーニングアタック」の対処法は、目が覚めても布団から起きず、寝たまま手足を動かす運動で、「全身の血流を良く」してから起き上がることで緩和されるそうです。
  私が子供の頃の長野県では、政府の指導の下に、雑木林などを整理して杉や唐松などを植える植林の作業を熱心にしていましたが、あれから50年も経過し大木に成長して春には沢山の花を咲かせています。
  「花を咲かせて嫌われる」とは、杉やヒノキが可愛そうですが、昔なら、杉を植えてから50年も経てば「4寸角の柱」が造れて莫大な財産だったのが、昨今は輸入の木材が安いので枝落としなどの手入れを一切していない為、荒れ放題の山で花粉は増える一方ですから、「植林」は「花粉症製造作業」だった様な!。
  写真は、我が家の大きめな植木鉢の樹齢50年程の五葉松で、4月の末頃に写真の状態に花が咲きます。風が吹くと白い粉が飛び散りますから、『松花粉症』があるとすれば、犯人・・?。ならば、『御用!?』。 




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