平成15年7月1日
歩行者天国
  乗用車はもちろん、バスも別な道を走ってもらうという車両通行止めにして、田園調布商店街の大イベント「歩行者天国」が6月の7日と8日の土、日に行われました。
  毎年、浅間神社の祭礼にあわせた6月の始めにイベントは開催されるのですが、運が悪いと梅雨の雨に泣かされることがあるわけで、今年は、二日間ともに好天に恵まれ大盛況となったしだいです。
  恒例となれば、それを待っている人たちも多いわけで、わた飴やカキ氷、焼きそばやヨーヨーなどの店が立ち並ぶ中を、友達と連れ立った子供たちの嬉しそうな笑顔が飛び回っています。
  焼きそばやわた飴と言っても、作るのは商店街の人たちと銀行の皆さんですから、本物とは言えない訳ですが、それも長年の継続となればプロの味に近くなっていくのですから経験というものは貴重です。
  毎年、わた飴は、あの店とこの店などとお店ごとの扱う品物は決まっていて、例年のことですから、金魚すくいの準備をしたり、台を揃えて鉄板を乗せ、野菜を刻んでなどと手際よく進行していきます。
  銀行の人たちも「ボランティア」で協力してくれるお陰で成り立つイベントは、わた飴もカキ氷も50円の安さで提供されますから、お客さんも気軽に買えるので大喜びです。
べっこう飴
  ポプラの担当は、「べっこう飴」で、斜め前の有明家さんという老舗の佃煮やさんのお店のご主人がリーダーです。それで、私も少しだけお手伝いをしたので、べっこう飴の作り方など内緒でご披露しましょう。
  その前に、正月の浅草寺や川崎大師、おとり様の縁日などに行っても、べっこう飴の実演販売はまず見かけません。それは、作るのに手間がかかって採算が合わないからに他ならないことが良く分かります。
  「何分経ったら焼けるの?」と質問のある「べっこう飴」の作り方は、焼くのではなくて「冷やす」のです。まず準備ですが、割り箸を二つに切り、鉄板の下に氷を置いて鉄板を冷やしておきます。
  次に、鍋に「水」を入れ、「グラニュー糖」と「水飴」を加えて15分間ほど煮詰めますと、どろどろに解けた状態になりますから、それを鉄板の上に20個ほど並べた金型に流し込みます。
  金型には、飴を持ち易いように割り箸を通してあり、煮て解けた状態の飴は、鉄板の上に3分ほど置くと冷えて固まってきますから、ひっくり返して1分ほどすると金型から飴を外せる状態になります。
  出来上がった「べっこう飴」は、オブラートに包んでポリ袋に入れ2個で50円で売るのですが、何とも手間のかかる割には売上げが上がらず、縁日にべっこう飴の実演販売が無いことが良く分かった次第でした。
  ところで、普段は「甘いものは駄目ッ」と厳しい教育ママも、この日ばかりは大目に見てくれるようで、土、日の二日間はお客さんの途切れることが無いのですからイベントは大成功と言えるでしょう。

氷で鉄板を冷やす

水飴と砂糖などを煮て溶かす
縁日風景 ↓べっ甲あめ実演販売   ↓型に入れる、目はサービス


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