平成15年4月15日
「知事選の宣伝カー」
人  格
  人間、いつでも何処でも他人様から見られていて、「見られる・・」だけなら良いのですが、実際には、「冷静な目で評価されている・・!」のですから恐ろしい。
  東横線に乗り、渋谷に向かう電車の頭上の週刊誌の広告を見ていたら、背中を軽く叩かれて、「中島さんですよねぇ?」と声を掛けられました。
  それで、「えっ・!、貴方は・・!?」というと、「分りませんか?。長野のお宅から100bの家の○○ですよ・・」と言われると、何となく見覚えのある顔なのです。
  それで、「40年ぶりだから、分らないよなぁ!」と思わず口に出た私ですが、200キロも離れた人と同じ電車に乗り合わせるのですから、「旅の恥はかき捨て」と勝手なことをしたら信用が丸つぶれです。
  新宿の駅のトイレに入ったら、隣に並んだのが昔の友人で、あまりの偶然に、お互いに顔と下を見比べて確認しあうことがあるのですから楽しくもあり怖くもあり、「世間は狭い!」と知るのです。
  友人曰く「吉野家の牛丼を食べているとき知り合いに会ったら、お互いに知らん振りをするのが礼儀というもんだ・・!」となれば、牛丼を食べるのにも人格を気にしている事になり、「外出」とは、人格と信頼などを査定されながら歩いていることになるわけです。
講  師
  50人ほどが参加している勉強会で、3人の講師が代わる代わる説明をしたり講義をしたりの席に出席していた時、気が付いたことを書いてみます。
  3人の講師のうち、60歳前後と思えるA先生は、講義を受けている人たちに向かい、偉そうに胸を張りブルゾンのポケットに両手を突っ込んだまま話すのです。
  それで、不思議なのは、他の二人の人が話している間、後ろで控えているときのA先生は胸を張らず、ポケットに手を入れていないわけですし、教室が寒いわけでもありません。
  A先生が壇上に立つたびに胸を張ってポケットに手を入れているのは、『威厳を示すつもり・・』かも知れませんが、見るほうには安っぽく感じるのですから、気がつかないA先生はみじめです。
  寒い日に友達と話しているのなら、手をポケットに入れようが、鼻をかみながら話そうが構わないが、かりそめにも50人以上の勉強会で、壇上に立つ人の振る舞いとしては好ましくない様に思うのです。
  そういえば、数年前に『くわえ煙草』で講義をした先生もいましたが、これも、信頼の置ける姿とは言えず、自分で人格を落としているお気の毒なパターンでしょう。
弁 護 士
  ある会合で、女性の弁護士を紹介されました。紹介してくれた人の話では、「若手の切れ者!」とのことでしたが、気になることがありましたので書いて見ます。
  その切れ者の女性弁護士は、スカートのスソの糸が切れていて、後ろのほうの布地が大きく垂れ下がっていました。その為に私は、「能力の無い弁護士だろう!」と紹介される前に判断してしまうのです。
  「切れ者」の先生の、スカートの糸が切れていたのでは様になりません。一般的に弁護士は尊敬の目で見られるのに、糸が一本切れただけで先生の評価が極端に下がるのはもったいないでしょう。
  ポケットに手を入れたまま話すのも、スカートの糸が切れているのも、ほんの少しの気配りで直すことが出来るのですから、つくづく、私も気をつけなければと思うしだいです。
  「人の振り見て我が振り直せ!」とか申しますが、私の人生も、今までにどれほどの恥をさらしてきたのかと考えると、ま、「開き直る!」手もありますが、せめて、「今後は、気をつける!」ことで、生涯の恥を少しでも減らしたいと考える、今日この頃です。

赤芽樫と日の丸4/8日の入学式   洗足池付近
     偉そうに
       威厳示した
          肩にふけ


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