平成14年9月17日
自 動 車
  知人から、「バスに乗ったら、信号待ちの度に運転手がエンジンを切っていて、騒音と煤煙を減らすための行動とは思うが、あんなことを繰り返しても車は傷まないもんですかねぇ」と聞かれました。
  ですから、「バッテリーとスターターのモーターが早く駄目になるでしょうし、その度に繰り返していたら交通渋滞にも影響しそうな気がするけれど、ま、手間の掛かる割には公害は減っていないんじゃないのかねぇ!」と私です。そこで、今回のテーマは自動車です。
前 照 灯
  皆さんは、すでにご存知かもしれませんが、ここ数ヶ月の間、車を運転して対向車を見ながら気付いたことが有ります。それは、『前照灯を点けたまま走っているタクシーが増えている!』ことなのです。
  それが朝のうちなら、「夜に点けていた照明を消し忘れているのだろう!」とも考えられますが、真夏の昼間でも点けているのは不思議ですし、タクシードライバーのようなプロが消し忘れるのも奇妙です。
  日本交通や国際交通のような大手のタクシーに多いのも奇妙であり、「原因は何なのか?」と青年(私です)の好奇心を掻き立てるのは無理からぬことでしょう。
  オートバイの場合には、アメリカで「ランプを点けて走行したほうが事故が少ない!」という調査結果が出て、日本でもそれを真似て全部のバイクに点ける様になってから事故は減っているそうです。
  そこで、『タクシーが点灯して走行する理由』について、警察と日本交通とトヨタに質問をしたら幾分分かりましたのでご報告いたします。
  まず、日本交通に電話をしたら、「事故を減らす目的で、2ヶ月ほど前から全車に照明灯を点ける事を実行していますが、おおよそ30%も事故が減っていますから効果はあります」とのことです。
  「運送やバス会社も点灯を計画しているそうですから、今後は、かなり浸透してくるのではないでしょうか、ご存じない方が『点け忘れと勘違いするパッシング』には困ってますが・・」と仰っておられました。
  次はトヨタに、「昼間にライトをつけた場合の経費はどの程度ですか?」と聞いたら、「発電機のモーターを動かす燃費と電球の消耗程度ですから、大きな金額には成りませんが、タクシー会社では、プロパンを使っているので燃費が安いという事も考慮していると思います」とのことでした。
  二社に電話をしておおよその見当はつきましたが、本当に30%も事故が減るのかを知りたいので、ここは警察の見解も調べなければ本物とは言えず、警察の交通課に電話をしたわけです。
  そしたら、「カナダやアメリカのデータに、点灯して走ると対向車が照明を認識して事故が少ないという実績があり、日本では、佐川急便が最初に始めたのですが、効果があるので『トアイライト・オン運動(たそがれに灯りをつけよう)』として警察でも推進しています」とのことです。
  そして、「事故が減るわけですから、民間の皆様にもご協力をお願いしたいと思っています」と交通課の婦人警官の優しいアドバイスでしたから、当社でも前向きに考えたいと思っています。
  友人にこの話をしたら、「私の会社でも実行しようかな・・、でも、駐車のときや車庫でライトを消し忘れたら、バッテリーが駄目になるしなぁ・・!」とのことで、それを聞いて私も少し悩んでます。
  思うに、30%も事故が減れば自動車保険も安くなるわけで、やはり実行すべきでしょうかねぇ。
  照 明 で
      事故を減らして
         自己証明


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