平成14年5月21日
イタリアン
  最近の若者は、イタリア料理を『イタメシ』とよんで親しんでいるようですが、私はどうしてもイタリア系統の料理が苦手で困っています。皆さんは如何でしょうか。
  例えば、ピザ、スパゲッティ、ラザニア、ペペロンチーノ、ドリアなどというものは、自分から食べに行くことはありませんし、お金を出して食べるようなものではないと思っているわけです。
  嫌いな理由として、まず、ブルチーズや香草をふんだんに使ったあの匂いが鼻につく。ですから、ピザなどを薦められた場合には、「お腹がいっぱいですから・・」と必死に断ることになります。
  2ヶ月ほど前に、友人と連れ立って大阪の同業者を見学に行ったとき、「お昼は、新しく出来たレストランで食事をしましょう」と誘われて、楽しみながらその人についていったら何とイタリア料理のお店です。
  「これは、えらいことになった!」と思っても、そこは平静を装って席に着いたら、相手の人が「どの料理にしましょうか?」とメニューを開きます。
  「こんなもの、どれを喰ったって不味いに決まっている!」と文句をいう訳にもいかず、それでも、無難と思える『アサリ・スパゲティ』を注文したわけですが、大阪まで出かけて悔しいじゃ〜ありませんか。
香 辛 料
  困るのは、相手は喜び勇んでレストランに入っていることで、紳士の私は嫌な顔は出来ません。
  まず最初に、『香草入りの野菜サラダ』が出たのですが、この匂いが鼻について困るので、「早めに喰っちゃおう!」と5人のうちで一番先に食べ終えました。
  私の隣の席に座っているTさんは、私がイタリア料理を大嫌いなことを知っていますから、笑いを堪えながら私の様子を見て、「もう食べたんですか!、イタメシがお好きなんですねぇ」と意地悪を言います。
  思うに、野菜に強烈な香辛料をかけたら、野菜本来の味が消えうせてしまうのに、何だか奇妙な色をしたドレッシングをかけるのも嫌いです。「トマトは、塩をかけた丸かじりが最高!」なんですがねぇ。
  次に、小さなパンを二個渡されましたが、これが、『バジリコ』などを入れ『腐っているのではないか』と思えるほどにひどい匂いを漂わせているわけで、「何で、パンにまで・・?」と悲しくなります。
  『悪臭は、元から断たねば駄目っ!』と分かっていますから、これを少しも早く退治するべく急いで食べてしまったら、他の四人はまだ手をつけたばかりですから、周りには匂いがただよっているわけです。
  そして、アサリのスパゲティ、「常識と良識がある日本人なら、こんなものにカネを出して食べるはずが無い!」と思える料理ですが、他の四人は我慢を顔に出さずに食べているわけですから癪に障るのですが、心の動揺を見透かされないように私も食べることになるわけです。
  食事が終わってから、Tさんと二人だけになったときに、「意地を張って、まずい料理を無理して食べるのは、実に可愛そうな人生を過ごす人たちですよねぇ!」といったのです。
  そしたら、「美味しいものを知らないで終える生涯よりは、かなり幸福なのではないでしょうか?」と何時までも意地を張るわけですが、この人を、『親友』と思っても良いものでしょうか。
  私がイタリア料理を嫌うのは、食べ物の匂いの関係だけでなく、『染が悪くて型崩れし、商品が悪いのに金額は高くて弁償の責任は取らない!』という、ファッションだけを最優先しているイタリアの衣料品にも深〜〜い理由があるのですが、偏見気味でしょうか?。
  『バリア』に『ジェノバァ・ペースト』などを塗られた料理を出された日にゃ〜、この世の食べ物とは思えず、口直しに食べた『ピクルス』なんてお新香は、気が動転するほどの酷い味だったような。
    忍 耐 を
    イタメシで知る
        国 際 派


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