平成14年4月23日
いつもご協力下さいまして有り難うございます。
  小泉政権が一年経ち、期待とは裏腹の結果が出ているのはご承知の通りですが、経済音痴と我が侭おばさんの組み合わせを私は、最初から期待できないと分かっていましたから驚いてはいませんが・・。
  家電業界でトップの売上を記録したこともある第一家電が駄目になり、東急系のコンビニの『TOKS』も全店舗を閉鎖しました。『行政改革とは、中小零細企業の淘汰が目的』と思い知らされている昨今です。
空  手
  健康を保つためにはスポーツがいいと言われますが、今回のテーマは空手のお話しです。
  1年半ほど前まで私は『極真会館』の空手の道場に通っていたのですが、ここ数年は20歳前後の若者達の動きについていかれず、残念ながらリタイヤしました。
  若い人たちの動きについていかれない理由は、空手の道場では、全員が同じ練習をする場合と、帯の色のクラスによって分ける方法があるのですが、ハードな稽古に私が付いていかれなくなったのです。
  例えば、上級の場合の移動稽古に、『五本蹴り』という練習が有りますが、半身の自然体に構え、@右足で上段回し蹴り。A次に、半回転しながら左足で後ろ上段回し蹴り。B次は、右足で前蹴り。Cそして、左足の上段回し蹴り。D最後に、半回転して右の後ろ回し蹴りでワンセットです。
  この五本蹴りを前に進みながら行い、今度は、向きを変えて同じ五本蹴りを繰り返しますから、往復では10回蹴ってワンセットになるわけですが、『上段蹴り』は頭の高さを蹴るのですから簡単ではありません。
  それを、7回ほど往復すれば、70本の蹴りを繰り返すことになりますが、この動作には素早い動きが要求されるわけで、20歳の人と一緒に動こうとすると、『上段蹴り』をすべきところを中段や下段蹴りで誤魔化すようになるのが悲しく、私の好きなスポーツだったので寂しい無念のリタイアでした。
初 心 者
  空手の道場には、『スグに強くなれるもの・・!』と勘違いをして入門する茶髪にピアスのお兄さん方も多いのですが、修行は根気が要るので、茶髪のお兄さんは3回ほど通って挫折するのがほとんどです。
  空手の道場に入門すると、何も出来ない人を全員の稽古の中に入れると練習にならないので、入門してからの10回ばかりは、道場の片隅で基本稽古の別メニューの訓練をするわけです。
  『極真空手に行けば、簡単に強く成れる!』と信じて入門した茶髪のお兄さんは、道場の片隅で1人だけで気合を入れながら基本を教えてもらう恥ずかしさに耐え切れず、無断で退会するのがほとんどなのです。
  初心者で困ったケースがあったので書いてみましょう。私が通っていた道場に、とても貧弱な女性が入門してきました。その女性は体力がなく、腕立て伏せや腹筋が出来なかったのです。
  腕立て伏せが出来ないのですから、指導の先生が困り、他の者が腕立て伏せをする時に、その女性は膝をついたまま『お辞儀をする』ような楽な腕立て伏せで良いということになったわけです。
  道場での初心者としての練習はそれでも良かったのですが、白帯から青帯に進級試験があるわけで、その女性も試験を受けることになり、20人ほどの白帯と一緒に腕立て伏せを行いました。
  普通、白帯から青帯に昇級するレベルでは、腕立て伏せの回数は20から30回程度なのですが、楽な方式のその女性は80回を過ぎても続けているので、試験官は苦笑いをしながらストップをかけたのでした。
  膝をついた腕立て伏せは全然疲れませんから、何度でもできるのです。もう一つの呆れた話は、ジャンピングをしたら足の骨が折れた道場生勢も居ましたから、ま、若者達が軟弱になっているような・・・!。
   上 段 を
      蹴れなくなって
          泣く冗談


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