平成14年4月16日
動 物 園
  飲食店を営むA氏は子煩悩ですから、休日には3歳の男の子を連れて遊びに出かけます。
  毎日の仕事で疲れているはずのA氏ですが、それでも、子供の手を引いて出かける彼の姿を見ると笑顔満面であり、子供も嬉しそうにはしゃいでいるのは微笑ましいものです。
  その彼が出かける先は動物園ということで、「休みのたびに行くのは辛いけれど、動物が大好きの子供のためだからっ!」とは彼の口癖です。
  先日、何時ものようにA氏が子供の手を引いているのと出会い、世間話しを始めたら子供が口を尖らせながら文句を言っています。それを聞いていたら、「動物園は、おウマしかいないからつまんな〜〜い!」と、そこで、今回は、愛論百科には珍しいギャンブルのお話です。
必 勝 法
  私の独身時代の経験ですから、昭和30年代の後半の事と思いますが、沢山の景品を持って帰るパチンコ好きの陽気な先輩がいました。
  毎日のようにパチンコに通い、その度に意気揚揚と景品を持って帰るのですから、私だけでなく友人達が全員、不思議に思うのは当然でしょう。
  そして、ある日、「パチンコに勝つ秘訣があるんですか?」と私が質問したのです。そしたら、「皆に、絶対に内緒で、今日だけ連れて行ってあげよう・・」といわれて私は付いていったのです。
  当時のパチンコ屋は、パチンコの台が並列に並んでいる真ん中の高いところの通路を店員が歩いていて、「出ねえぞッ!」とお客が怒鳴ると、頭の上の通路から、「パチンコ台を叩かないで下さい!」などと店員から怒鳴り返される方式の店でした。
  そして、先輩に付いていったその日に、私は、実に不思議な光景を見てしまったのです。まず、先輩は、パチンコ屋のお店の一番奥の席に陣取ってパチンコを打ち始めました。
  暫くすると、頭上の通路を歩いていた女店員が私達を見下ろしながら、「何よこの人!」と先輩に向かって私を指差したら、「後輩だから、大丈夫だっ・・!」といったのです。
  そしたら、「うん、分かった!」とうなづいた女店員は、周りを見渡した後で、パチンコの玉が一杯入っている箱を頭の上から先輩に直接渡すのですから驚いた。
  箱の手渡しが数回続くとパチンコの玉が入った箱が山積みになっていくのは当然です。呆気にとられている私に、「パチンコなんて素人が勝てるもんじゃないから、店員を彼女にするのが一番だよっ!」と必勝法を教えてくれたのですが、コンピュータ管理の現代と違って、古き良き時代の懐かしい思い出です。
故  障
  行き付けの床屋さんのご主人が、「休みの日に、自由が丘のパチンコ屋で遊んでいたんですが、パチンコ屋の中で異様に雰囲気が盛り上がった事件がありましてねぇ」と話し始めました。
  「私の周りでパチンコをしていた人たちがどんどん居なくなるんです!。でね、不思議に思った私も皆の後を付いていったら、一台のパチンコの機械の側が黒山の人だかりになっているんですよ!」といいます。
  「実は、パチンコの機械のコンピュータが故障して、大当たりが連続している為に玉の出が止まらないわけで、当然の事に、その台の周りは玉が入った箱が山積みになっていくわけです・・・」という。
  「何でも、その人は故障のお陰で一日に50万円も稼いだそうですから、私もそれにあやかりたくてパチンコに行くんですが、運が悪くて一度も故障してくれない!」とのことでした。
    客が来る
       大穴も来る
          ツインクル


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