平成14年2月12日
札  束
  不況の話ばかり書いていては皆さんから飽きられるので、今回は景気良く札束でまとめましょうか。
  スーパーダイエーの累積赤字が、2兆5千億円とかいいますが、さて、『兆の位』になると、どの程度の借金か見当がつきません。「あれっ!」、御免なさい、やはり不況の話になりそうです。
  昨年、銀行強盗に入って『1円玉』を1000個奪った犯人がいましたが、一円玉は一枚の重さが1グラムですから、千枚という事は丁度1kgの目方だった事になり、100kg盗んでも10万円です。
  1万円札を100枚重ねて帯封をすれば100万円の札束になりますが、新しい1万円札を100枚重ねれば丁度1センチの厚さになり、10束で一千万円の10センチとなるわけです。
  一億円は1メートルになり、10億円が10mで100億円が100mですから、3776mの富士山の高さに積み上げれば、3776億円となるわけですから誠に分りやすい。
  それで、2兆5千億円ほどの借金のスーパーダイエーは、一万円札の厚みにすれば25kmになるので、箱根駅伝の一区間より長く、まずは『返済は不可能!』とも思えます。
  同じように、我が国の赤字国債が550兆円とすれば5500kmの厚さですから、富士山を1456段積み上げる高さと成りますので、これも気の遠くなるような凄さです。
  それで、『10兆円単位で赤字国債を発行』すれば、100kmずつ増えるわけですが、これを多いと思うか少ないと感じるかは、『景気対策!』の難問があるために、かなり見解が分かれるところでしょうねぇ。
  赤字国債の赤ちゃんまで含んだ国民一人当たりは、450万円程度、札束にして4センチ5ミリ程です。
札 束 2
  知人A氏が、「100万円の札束で、ショックな話しがあるんですよ!」と話し始めました。
  「何回か取引をした相手から、『集金に来てくれ!』といわれて出かけたんですが、相手は商売上手な社長だから警戒しながら行ったわけです」。
  「そして、なかなかお金を出してくれず、ようやく札束を受け取って領収書を渡しましたが、その場の雰囲気から札束の枚数を数えることがしにくかったんですよ!」という。
  「帰宅してから数えたら、何と3万円も足りないじゃーありませんか。それでね、『社長、お金が足りませんでしたが・・』と電話をしたら、『君の勘違いでしょう!』といっただけで終わりなんです」。
  「あれは、最初から抜いてあったとしか思えないし、『この社長は危ないから、』とは思ったが、抜けば札束がずれるから分かると考えたのが俺の失敗だった!」とのことでした。
  ま、不況の回復の見込みはなく、企業の倒産とリストラによる失業者は増えるばかりの恐ろしい世の中ですから、現金の持ち歩きは少なめにしたほうが安心でしょうねぇ。
金額 100万円 1千万 1億 10億 100億 1000億 1兆円 10兆円 100兆円
札束 1cm 10cm 1m 10m 100m 1km 10km 100km 1000km
  何時の間に
     何処に消えたか
        五 百 兆
 


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