平成13年9月18日
テロ事件
  ご存知のように、9月11日、米国で四機の旅客機をハイジャックして、国の重要な建物に乗客もろともに突っ込むという、前代未聞の凶悪なテロ事件が勃発しました。
  出発したばかりの旅客機には、ドラム缶で100本分以上の燃料を積んでいるわけですから、それを爆弾代わりにしてビルに激突して爆発すれば、巨大なビルといえども耐えられるはずがありません。
  第二次世界大戦のときに、物資が不足した日本の苦肉の策である、『神風特攻隊』のようにビルに激突させるという作戦も、味方の飛行機を使われては予測が不可能で、パトリオットでも防ぎようがありません。
  通常、飛行機に乗るときには、危険物をチェックするゲートを通りますが、携帯電話やバックルなどの金属のチェックは容易でも、セラミックの場合には、『原材料が石』のために金属探知機では分りません。
  セラミックは、包丁やハサミ、ナイフなどに量産されていますし、硬質プラスチックでピストルを作り、セラミックで弾丸を作れば堂々とゲートを通過して乗り込めるのですから恐ろしい。
  国防総省(ペンタゴン)まで攻撃された米国は、『世界の警察官としてのプライド』を保つための報復攻撃を早急に実行するでしょう。まずは、凶悪なテロの犠牲になられた方々のご冥福をお祈りする次第です。
特  攻
  特別攻撃隊は、第二次世界大戦の終盤に物資が極端に不足した日本軍の恐怖の戦術です。
  19年2月に海軍が、合板製のボート『震洋(シンヨウ)』を作って250`の爆弾を積み、他にも、1550`の爆弾を積む『回天』という1人乗り人間魚雷を作成して、敵の戦艦に激突する攻撃を実行しました。  
  半年後に空軍は、零戦(ゼロセン)に250`の爆弾を抱かせて体当たりをする、乗員の脱出不可能な攻撃法『神風(シンプウ)特別攻撃隊(別名、カミカゼ)』を誕生させ、19年11月からは陸軍も同様の攻撃隊を組織しました。
  20歳前後の青年兵は『志願』という形で特攻員となりましたが、強要された兵士が多かったそうです。そして、特攻兵は、空中戦のような高等技術を必要としない為、簡単な訓練だけで戦地に赴いたのです。
  米軍の猛攻で輸送船団を撃沈されて、本国からの物資が到着しない戦地では、戦闘機や人間魚雷に、『敵艦に向かう片道だけの燃料』を積み、「お国の為に死ね!」との突撃命令で出撃していったのです。
  最初は、特攻隊員の攻撃だけだったのが、戦いが厳しくなると『全員玉砕の特攻』となって敵艦に突っ込んでいったそうです。特攻の命中率は2割を切る程度だったそうですから、敵艦に当たらなかった人間魚雷の場合には、燃料が切れるまで海の中を突き進んで死を待つだけの誠に悲しい運命だったのです。
商  況
  私は『株の投資』は良く分りませんが、17年ぶりの株価に下がったというのですから恐ろしい。株が下がり続けていたところに、テロが拍車をかけたわけで、何とも凄い落ち込みようですねぇ。
  長期の不況に、米国への『IТ関連の輸出』が激減した上、今回のテロ騒動で、中小企業はもちろん大企業も大ピンチです。結果、松下、日立、東芝、NEC、富士通、京セラ、などの企業は、総数10万人を超す大規模なリストラを実行しますし、自動車業界が14万人、建築業界が○○万人などと目白押しです。
  すでに、5%を超す失業率は大幅に増えることでしょう。政府が発表する失業者の率には、商店街の数は入っていませんが、現在の商店街は、実質、50%の失業といっても過言でないように思います。
  マイカル (旧、ニチイ) も駄目で、現在の商店街の実情を、商店の経営者と話していたら、「近所の寿司屋のご主人が、『今日は、シャリを炊くのを止めようかと思う』と言っていた!」とおっしゃるのです。
  寿司飯は、炊き立てのご飯に酢を混ぜるわけで、次の日にお客さんに出せるご飯ではありませんから、「今日は炊かない!」という事は、二人や三人のお客さん相手ではロスが出すぎるので休むつもりでしょう。
  飲食店の場合は、ご飯、スープ関係、煮物関係、漬物類、などと営業するための下ごしらえをするわけですが、お客さんが来なければ全部捨てる事になり、毎日のように大量に出るロスは辛いでしょうねぇ。
リストラに
 株安・テロの
   地獄攻め


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