平成13年7月3日
温  度
  炊き立てのご飯に、豆腐となめこの熱い味噌汁を添えた美味しさは、『良くぞ日本に生まれけり・・』の幸せを感じます。で、今回は、食べ物の温度に関して少し書いてみたいと思います。
  知人Aさんが消化器系の病気で入院しました。私がお見舞いに訪れたのは、手術の数日前と手術の20日後の二度でしたが、貴重な体験をお聞きしたので皆さんにもお知らせします。
  Aさんいわく、「私は、味噌汁やラーメンなどは、『フウフウ!』と息を吹きながら食べるほど熱いものが好きで、ワサビや七味などの辛い物も、ふんだんにかけて食べていた」と言います。
  そして、「どうやら、その熱いものと辛いものが身体に悪かったようだっ!」と続くと、「確かに、あんまり刺激の強い物は良くないでしょうねぇ」と私もうなずきます。
  考えてみれば、風呂の温度は42度か43度程度で、それが、45度になれば熱くて長湯は出来ず、身体が真っ赤になってしまいます。たった2度の違いなのに皮膚は敏感に分かるのです。
  ところが、超がつくほど敏感なはずの口は、42度と50度の区別がつきません。それどころか60度と80度の差も分からず、『かなり熱い!』程度の感覚しかないのです。
  思えば、45度の風呂で身体が真っ赤になるのに、80度のラーメンを飲めば、口から食道と胃までが真っ赤ッかになるはずであり、まして、唐辛子と一緒に飲み込んだのではたまったものではありません。
  お見舞いで、熱い食べ物が身体におよぼす影響について勉強にはなりましたが、それが悪いと知りつつ対応が遅れたAさんは、大腸の一部を切り取って胃の代わりにする大手術ですから大変です。今、Aさんの一日も早く回復される事を願っている次第です。
お 見 舞
  お見舞いといえば、私はお見舞いに行く事が多いために貴重な体験もしています。
  10年程前に友人が難しい病気で入院しました。大手術の後でお見舞いに行ったときには、友人は意識不明の重態で目をつむったままだったのです。
  看病なさっている奥さんも心配そうなお顔でしたから、『もしかすると、現場への復帰は無理なのか?』と感じたのですが、それでも、励ましの声を掛けてから病院を後にしました。
  その友人は、現在も元気に仕事をしていますが、「貴方が見舞いにきて励ましてくれた事は、身体が反応しなかっただけで全部聞こえていた、心の中ではお礼をいいたかったのだが・・・」との事ですから、例え意識不明のように見えても、お見舞いの時の言葉には十分に注意致しましょう。
メ ロ ン
  食べ物は、『温かい物は温かいうちに、冷たい物は冷たいうちに・・』とは、料理のプロの教えです。
  この、『温かい』という言葉が重要で、焼き立てや揚げ立てを食べれば美味しくても、『熱いものは熱いうちに・・』となれば、最初に書いたAさんのような問題が発生します。
  八百屋さんのお話しでは、「メロンは、食べる三時間前に冷蔵庫に入れるのが一番美味しいので、長い時間を入れては味が落ちます」と教わりました。
  で、メロンを買ってから、『美味しそうだから、明日の朝ごはんの時に食べよう!』と意気込んでから考えた、『朝の七時に食べるのには、いったい何時に起きて冷蔵庫に入れれば良いのだろうか?』と。
大 腸 を
  胃袋にする
    大 手 術


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