癖 |
ラーメン屋に入ってカウンター席に座り、注文をすると若いスタッフが麺を茹で始めます。 |
麺が茹で上がるまでに3分ほど掛かるのでしょうが、その若者は、茹でている間に身体をゆすりはじめ、両手で身体を掻きむしるなどのせわしない動きを始めました。 |
その動きの中で何よりも気になるのは、20秒に一回ほど左手で耳の後ろを三回ほど掻きむしるしぐさで、アトピーなどで痒いから掻くのではなく、どうやら彼の癖のようなのです。 |
耳の後ろを掻くついでに、首や鼻の脇をこすり、親指を鼻の穴に入れて半回転するのも、どうやら、若者は自分の作業のリズムの中の行動のようです。 |
若者が鼻の脇を掻き、親指が鼻の中で半回転する度に、もし、『ラーメンの丼を持つ時に、親指がスープの中に入ったら』などと考えると、私はだんだん食欲が無くなって愚痴を言いたくなるのです。 |
料理人としてのプロならば、調理場に入ったら、頭や顔に手を触れるような行動は慎むべきでしょうし、何業にかかわらず、商売は、『お客様にご満足を戴くから繁盛していく・・』のですから、下品な癖や不潔な状態をお見せする事はマイナスになります。まして、飲食店の場合は尚更に!。 |
音 |
日本蕎麦屋に入り、昼時でしたから同年輩の男性と相席になりました。 |
その男性がざる蕎麦を食べ始めたら、「ずずず・・」と驚くほど大きな音を立てて蕎麦をすすりこむではありませんか。「蕎麦は、音を立てて食べるもの」という人達がいるのは私も知っています。 |
そして、そういうお客さんも時々見かけますが、度を越せば、空腹に耐えかねて食べ物にありついたハイエナのようで実にみっともない。物事には程度が肝心なように思うのは私だけなのでしょうか。 |
好かれるのも嫌われるのも、癖は自分に付いた習慣なのですから、自分の悪い癖は、自分で冷静に判断を出来るようになれれば最高なんでしょうが、治すのができないから『癖』なんでしょうかねぇ。 |
鼻 毛 |
久し振りに知人と会って世間話しを始めたのですが、どうしても相手の顔をまともに見る事が出来ません。それは、知人の鼻から出ている二本の鼻毛が気になるからです。 |
この場合、相手にそのことを言うべきなのか迷ってしまいますが、通常、相手に恥じを欠かせる事になりますから、そのような事は言い難いもので、引っ込み思案の私にはとてもいえません。 |
そして、鼻毛の相手が偉そうに胸など張って小難しい事などを話そうものなら、鼻毛とのアンバランスが可笑しくて、思わず吹き出しそうになるのですが、皆さんはそのようなご経験は無いでしょうか。 |
鼻毛の問題は、男性ばかりではなく、女性の皆さんにも時折見かける現象です。女性の場合には尚更に言葉で申し上げることができず、話している間、頭を掻きながら私は悩んでしまうのです。 |
鼻毛も困りますが、髭の剃り残しもみっともない。電気カミソリの場合、長い毛は剃る事が出来ませんから、剃り残した髭が三日もすると電気カミソリでは剃れなくなってしまいます。 |
そうなれば、次に床屋さんに行くまでの間は伸び放題と成るわけで、アゴの下のなどにその長い毛が数本残っているのにご自分は気が付かないことになります。 |
そして、その状態でお店に立っているところをお客さんから見れば、「だらしないご主人!」となってしまうわけで、口先で上品を装っても冷めた目で見られる事は間違いありません。 |
ですから、『毎日、明るいところで鏡を見る癖!』をつける事が大切です。そして、鼻毛も剃り残しも、鏡を間近で見ると角度の違いで自分では見えない鼻毛が、お客さんからは丸見えの場合もありますから、一日数回、鏡を見ながら百面相をして確認する癖を付ければ安心でしょう。 |