平成13年1月23日
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  21世紀がスタートしたというのに、商店街の静かな事には呆れます。『物と人』が活発に交流して市場が盛況になるのに、物流が無く人通りも無いのですから活気が出るはずがありません。
  商店街の人通りは少ないのに、強盗や殺人などの凶悪な事件の多発から留置場は満員だそうで、外国人の引き起こす暴力沙汰も多く、実に殺伐とした世相になっていくのは困りものです。
  映画やテレビやゲームも残酷なシーンが激増していて、『殺人はゲームの一つ』と考えるような風潮になっているのが困りますが、長い不況で不景気がらみの自殺や犯罪が激増しているのは間違いありません。
  成人式の最中に馬鹿騒ぎする若者にも困りますが、久し振りに会った友達とおしゃべりを楽しみたいのに、堅苦しい挨拶を延々と続ける主催者側にも反省が必要で、それよりも、20歳が成人式という年齢やシステムにも問題があるようにも思うのですが、如何でしょうか?。
  もっとも、15歳程度で身体は大人になって、20歳になっても精神年齢は幼児のままなのですから、成人式を『身体と心の二度行う』必要が生ずるかも知れませんが。
  いずれにしろ、単純な若者ばかりの原状は、ハンバーガーとゲームとコンビニで安直に育った世相にも原因がある思いますし、社会構造そのものにも責任があるわけで解決は難しいでしょうねぇ。
公共投資
  ある田舎町に行った時、地元の人たちと話しをしたら実に馬鹿らしい話題になったのでお知らせします。
  その話しとは、その町の山沿いに新しく出来た道路についてですが、町の人いわく、「道路が出来たときには『物珍しさで一度はドライブした』が、楽しくないから二度と走らない」といいます。
  ですから、「何故ですか?」と聞くと、「あの方向には田畑は無いから農家も使わないし、景色が悪い上に行き止まりだから、同じ道を帰らなければならず面白くない」といいます。
  「なんで、そんな道路を造ったんですか?」と聞くと、「国会議員に働きかけて、地元の建築業界と町も潤ったから、それなりに意味のある道路だとは思う」とのことです。
  思うに、『大金をかけて必要の無い道路を造り、地元の建築業界が潤って、それを手伝った町にもおこぼれがあったから有意義である』という、誠に馬鹿げた税金の使い方の非に誰も気付かないのが恐ろしい。
  無駄な投資なのに町長は、「私が誘致した功績・・」と言えば、前町長は、「大筋は俺が決めた・・」と意地を張るそうで、考えてみれば現在の大人には、『成人式の混乱をそしる資格は無い』ようにも思えます。
  この不思議な物語は、『日本むかしばなし』として末永く伝えられる価値が十分にあるように思いますが『全国に似た話が沢山有るので面白くない』と言われるのが落ちでしょうか。
福  袋
  今年もデパートの福袋は沢山売れたようです。家族が手分けをして徹夜で並ぶお客さんまでいるのですから、デパートにとってはガラクタの整理がつき、誠にお目出度い在庫処分となるようです。
  売れ筋の福袋は、1万円から2万円と言いますが、最近では、『サイズが合わない!』の苦情に対処するために、『Mサイズ』などと書いたり、『癒し系、松嶋奈々子風』などと袋に明示する方法もあり、それを、サッチー風の奥様が買ったりするから『福袋』というより、『福笑い』の楽しさがあります。
  新聞を見たら、東急百貨店で売り出した福袋は、21世紀にちなんで『2億1千万円』で、伊豆高原の別荘だそうですが、問い合わせがきているというのですから、『お宝は、有る所には集まる』ものですねぇ。
  同じ金額で高島屋本店では宝石でしたが、『売れたんでしょうか?』。珍しい体験旅行の福袋、参加費用1000万円の『沈没したタイタニックを潜水艦で見る見学会』は、申し込みが無くて中止だったとか、ま、そこまでお目出度い人は少ないという事でしょう。ま、『何でも売り込む百貨店の商魂!』は見事です。
   
    癒 し 系
       卑しさで売る
             嫌らしさ


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