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昔から『ニッパチ』と言って、2月と8月の商売は良くないもので、とくに8月は『夏枯れの魔の月!』と言いますが、閑散とした商店街の今年の魔の月の状況は『悪魔の度合い』が酷すぎます。 |
大不況の影響で、毎年下がりつづけている業績ですが、前年対比の8月の状況は誠に厳しく、同業者からの情報でも、全員が『過去に例が無いほどの落ち込み!』と同じ意見です。 |
悪化の理由の一つは、『猛暑』にあるように思います。強烈な太陽に照らされると『皮膚がん』になるとテレビで『みのもんたさん』等に脅されることも、家で静かに過ごしている人が多くなる原因でしょうか。 |
商店街の様々なお店の人達も元気がありません。『店を空けても無駄だから、もう一度、夏休みをするほうが良いようだ!』とは知人の飲食店のご主人の話しですが、飲食店の場合、『仕込んだ材料の廃棄処分!』の大いなる無駄がお気の毒です。 |
閉 店 |
半年前に荏原町と中延の商店街の真中に開店したばかりのスーパーが、今月の初めに閉店しました。 |
当初の計画では、『年商27億円を見込んでいる』との話しでしたが、27億と言えば、毎日740万円の売上が必要です。それが、『売上は、予定の一割程度だった』との噂もあるほどですからみじめです。 |
三浦半島の中堅のスーパーが東京に進出して事業の拡大を計ったのですが、底の見えない大不況と、何の商売をしても失敗すると言う不思議なビルの縁も影響したのでしょうか。 |
噂では、不思議な過去を持つ同じ場所で『ヤングファッションのユニクロ』が営業を始めると言います。もし、そうなれば『飛ぶ鳥落とす勢いのユニクロ』の一年後が楽しみになってきました。 |
城 ヶ 島 |
お盆休みのある日、第三京浜から横横道路を通って三浦半島の城ヶ島に行ってきました。念のために申し上げますが、上記のスーパーの本部の視察に行ったのではありません。 |
夏の風物詩の『スイカ畑』の多い三浦半島のドライブは、都内から近いから気軽に行かれますが、平日とはいってもお盆の連休のときでしたから、往復にはそれなりに時間が掛かったのです。 |
道路沿いにスイカの販売所が点在し、小さく切った試食用のスイカを一番前に並べ、渋滞の自動車の排気ガスをたっぷりと吸っているスイカを平気で食べている人達を見るのも楽しい。 |
そして、2時過ぎに城ヶ島に到着です。城ヶ島は、野口雨情の『雨が降るふる、城ヶ島の磯に、の利休鼠(りきゅうねずみ)の雨』の詩で有名ですが、3時頃に小雨が振り出して利休鼠さながらの情緒となりました。 |
傘の要らない程度の雨でしたが、空を見上げて心配している私たちに、お土産売り場の古老が、「今日の雨は、この程度でお仕舞いだ。傘が要るほどには強くならない!」と断言したのです。 |
「あんたがたも運がいい!、城ヶ島の小雨が体験できたわけだッ!」と自信たっぷりに付け加えた古老を見て、『流石にプロ!』と経験豊富な地元の人の言葉だけに私達は尊敬の眼差しでした。 |
それでも、心配性の妻の言葉もあって、一応傘を持参して灯台の見学に向かったら、突然に強烈なスコールの洗礼となってしまいました。 |
もし、傘が無かったら、暫くの間、灯台の付近で立ち往生となったことでしょう。そして、『地元の人達は、あの程度の雨でも傘を使わないんだッ!!』と驚嘆した次第です。 |
(利休色とは、黒ずんだ銀色ですから、利休鼠となれば『銀鼠、シルバーグレー=xでしょうかねぇ) |