平成12年5月9日
いつもご協力下さいまして有り難うございます。
  4月の前半の業績は好調の様相でしたが、後半は元気がなくなって残念な思いをしています。
  そごうデパートは、1兆7千億の赤字といいますから、再建はかなり難しいと思われますが、同じ量販店でも、若者を対象に業績を拡大していく『ユニクロ』などは好成績を上げているようで、世は様々です。
  街は、染井吉野が終わり、重厚な牡丹桜と花水木(アメリカ山帽子)もピークをやや過ぎて、今は、ツツジとハイビスカスのオレンジ、そして、赤芽樫(新芽が赤)が目に鮮やかです。
  春は花も素敵ですが、新緑のサワヤカな黄緑の新鮮さは誠に若々しさを感じます。私も先日、ナスとキュウリの苗を数本買ってきて植えましたが、さて、今年の収穫は如何ほどになるものか。
  花屋さんの店先に、紫陽花(アジサイ)とアヤメが鮮やかに咲いています。ですが、アヤメとショウブとカキツバタの区別か良く分かりません。春は、花の種類が多い為に名前を覚えるのが大変です。
  国道沿いのグリーンベルトで、紫や白、ピンクなどの大きな花を咲かせているのは『大紫ツツジ(通称、オオムラ)』です。ツツジと言えば、ツツジとサツキの違いをご存知でしょうか。
  私も少ししか判らないのですが、5月の中頃までに咲き終わるのが『ツツジ』で、その後に咲くのが『サツキ』という説と、花の大きめが『ツツジ』で、小さいほうが『サツキ』という見方もあるようです。
  ついでに、菖蒲(アヤメ)と菖蒲(ショウブ)の違いは、漢字にすると同じ文字ですが、調べてみると、『アヤメ』は『文目』の意味で、葉が並列(綾なす)する様子からつけられたそうです。ショウブはアヤメより細めで、水辺などの湿った地域に生えています。ショウブもカキツバタもアヤメ属です。
  『いずれがアヤメかカキツバタ』の言葉がありますが、アヤメは野山に生え、根本から葉の真中を通る中脈の段がはっきりしています。カキツバタは、葉は柔らかで隆起した中脈がなく巾が広いので分かります。
  興味が増して、『立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹(ボタン)』についても調べました。双方共に見分けがつきにくいのですが、牡丹は小さいながらも『木』で、芍薬は夏咲きの『多年草』であるのが最大の違いです。それでも、芍薬はボタン科のボタン属ですから、ま、似たようなものです。
  加えて、サクラをまとめます。桜は、英名でチェリー、バラ科のサクラ属です。染井吉野が有名ですが、山桜、彼岸桜、枝垂桜、小彼岸桜、牡丹桜などがありますが、染井の名は、山手線の駒込駅の側の染井地区の植木屋さんが世に広めたので『ソメイ』の名がついたそうです。(里桜とは、人里に植えられた桜の意)
  もう一つ、椿と山茶花(サザンカ)の違い。椿の葉と花は、山茶花より少し大きめで、一つの花の全体が一度に落下しますが、山茶花は、花びらが一枚づつ落ちます。葉は椿のほうが幾分厚目といえるようです。
  おまけのお話しです。黒沢監督の『椿三十郎』という映画の中で、三十郎が武家屋敷で捕まって縄で縛られたときに、悪役に言い含めて、椿の花びらを小川に流させるシーンがありました。
  私は江戸時代を過ごした経験がないので定かではありませんが、椿の花が散るときには、花が塊のままポトリと落ちるのが、首をはねられる武士のイメージに重なり、確か、武家屋敷では椿の花を庭に植えていないはずで、あの場面はありえないと思うのですが、勘違いでしょうか。
豊 作 を
 苗に託して
  茄子・胡瓜


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