平成12年3月28日
いつもご協力下さいまして有り難うございます。
  ようやく春が訪れてくれました。それにしても、待ち遠しかったですねぇ。
  商店街の人達と話すと不景気の話題ばかりですが、それでも、「クリーニング屋さんには、『衣替え』という忙しい時期があるから羨ましい。俺達は一年中暇だから!」と言われます。
  ですから、「最近では、春の忙しさも程度が低くなった上に、期間も短くなってしまった」と少し愚痴もでるのですが、それでも、ここが正念場。体調に留意しながら頑張っていきましょう。
カット
  行きつけの床屋さんで、散髪をして頂いているときのお話しです。私のように短い髪の場合は、髪を刈る前に簡単にシャンプーをして髪のクセを直します。
  先日の夕方6時近くにその店に行った時も、まず、シャンプー。私は、前こごみになって洗ってくれるのを待っているのですが、水の音だけしてなかなか洗ってもらえません。
  ですから、「マスター、どうしたのよ!?」と聞きますと、「もうチョット待ってください。恥ずかしい話ですが、今日、始めてのお客さんだから、なかなかお湯が出てこない!」と言ったのです。
  そして、「私達の商売も、自宅で刈る人と日数を伸ばす人が増えて、何処の同業者も暇で困っていますよッ!。それが証拠には、床屋の親父は、ソファーに座ってテレビと週刊誌を見る時間が多いから、芸能ニュースに詳しくて、スキャンダルで知らない事は無いッ!」とのお話しでした。
カットソー
  デパートの婦人服売り場を歩いていたら、売り場の商品の表示に『カットソー』という名前のラベルが多くなっている事に気付きました。
  タンクトップ、Тシャツ、長袖のニット、丸首シャツ、Vネック、衿の付いたニットシャツ、薄手のスラックスなどにもカットソーと書いてあり、名前の由来がわかりません。そこで、カットソーについて店員に聞いてみますと、全員の言う事が違うのですから困った問題です。
  まず、一人は『カットしてソーイングしたからです』という。ソーイングとは縫う事ですから、『切って縫うものをカットソー』とすれば、手編みの物以外は、世の中の衣服のほとんどがカットソーになる。中には『エリの無いТシャツの薄手の物の事です』と言う店員も居たが、これは大きな間違いです。
  デパート数店に電話をしたら、何処の店も要領を得ない返事ばかりで、最後には『衣料メーカーに聞いて下さい』と逃げられてしまうのです。そこで、下記は、物知りな友人Т氏に頂いた資料からの抜粋です。
  カットソーとは、編み機で生地状にしたニット地を、裁断(カット)し、縫って(ソー)服にする為にこう呼ばれる。一本の糸から編み上げてセーターなどを作るニットとは区別されている。縫製の際には、ほつれやすい為にロックミシンを使用する事が多い。などと書いてありました。
  カットソー商品としては、終戦後のアメリカ文化の影響で、Tシャツやポロシャツとして街着にも使われ始め、ワンピース、シャツ、スカート、パンツなどに用いられ、下着用のジャージ生地など、大概は綿素材であり春夏物が多く、カジュアルウェアーのТシャツが圧倒的に多い。との事ですが判りましたでしょうか。
  最近『カットソー』の言葉が流行るのは、カッコイイ単語であり、お洒落な単語で表示して売り込もうというファッション業界の目論見が見え隠れしている様に思いますが、違いますかねぇ。
 激 安 に
   値が上げられず
     音を上げる


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