平成12年2月8日
いつもご協力下さいまして有り難うございます。
  例年なら、かなりの寒さを感じる時期なのですが、今年の暖冬は格別で、『手がかじかむ』とか『衿を立てて寒さを防ぐ』などの心配はほとんどないようです。
  それでも、この頃、工場の人達は風邪引きが多く、のどやお腹を壊して交代で休んでいるのが実情ですが、新聞などを見る限りでは、インフルエンザなどの情報が少ないようで、『何でポプラだけが』と、お育ちの関係・?で喉の弱い私は悩んでしまうのです。皆様も、うがいを励行して風邪の予防をお願い致します。
  それで、「新聞には風邪が流行っているとは書いてないが・・」と友人に電話をしたら、「朝日新聞には載っている・・」との事で、不思議な事に、読売新聞の読者は風邪引きが少ないのでしょうか。
お 礼 状
  ブティックを経営している知人が元気が無いので「どうしたの?」と質問すると、「実はねぇ。恥ずかしくって人様に言えないようなミスをしちまって!」と深いため息です。
  「何時も沢山買ってくれるいいお客が居たんだが、そのお客から『自己破産したから、借りた分はごめんねっ!』と手紙が来て、かなりの金額だから悩んでいるんだよッ」と言うのです。
  理由を聞いてみると、ブティックという職業は、買ってくれるお客さんの中から『この服は、あのお客さんに売ろう!』と見込み客を想定して問屋から仕入れる事が多いのだそうです。
  それで、そのお客さんが店に来ると、その服を上手に売り込みますが、その時に、「現金の持ち合わせが無いわ!」と言われると「支払いは、この次で結構ですから・・」と押し付けるのだそうです。
  で、『この次で結構!』のお客さんに『その前の、その又前の、その又また前の分まで貸してしまう』事も多いそうで、気が付いた時には、お客さんは『只の洋服でお洒落を楽しんでいる』ことになってしまう。
  お客さんが店に寄った時に、「少しでも払って頂けませんか?」というと、「何時も買っているのに!」と厳しく睨まれる事を繰り返した結果、『自己破産』で、回収が不能になってしまう事もあるのです。
  お客さんも、只でお洒落を楽しんだ後だから、『御礼状でも出しておこう!』とご挨拶。何とも、律儀と言うか馬鹿にしていると言うか変なお話しでしたが、あの商売、結構このての事件が多いそうで!。
大バーゲン
  自由ヶ丘の『とうきゅう』にほど近い所に、数年前に立派なビルが完成しました。
  そのビルは、全部をテナントとして貸し出し、ヤングの町という事もあってビルの中には、ブティックを始めとするお洒落な店が沢山出店し、全部のお店がそれなりに繁盛していました。
  二階のコーナーで、20坪ほどを有するブティックは、講演会で講師を務めるほどに『やり手』と評判の50歳前後と言われる女性のオーナーが経営しており、商品の価格も安いので繁盛していたそうです。
  そして、今回も、『大バーゲン』のサービスをロングランで決行し、仕入れを増やしながら、どんどん売って、又、大量に仕入れるという大繁盛ぶり、近所から羨望の的だったようです。
  そして、大バーゲンの最終日の翌朝、ブティックの従業員が出勤したら店内は『もぬけの殻』。その日以来、経営者は行方不明だそうです。
  この話しを教えてくれた知人に、「でも、夜逃げなら店舗の保証金などを諦めるから損になるじゃ〜ないの!?」と言うと、「最近は、保証金は少額だし、大量に現金で売って、問屋から仕入れた分は全部只だから、・・・」との事でしたが、あの業界も、百鬼夜行の大混乱のご様子ですねぇ。
 『古〜い人間』のせいか『SALE(セール)』の文字が、どうしても私には『去れ』と読めてしまう!!。
派手に売り
  派手に仕入れて
   地味に逃げ


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