平成12年12月5日
いつもご協力下さいまして有り難うございます。
  様々な思いでを残して、長丁場の20世紀も残り20日ほどとなりました。楽しんだ事も沢山ありましたが、最後の数年は商人にとって辛い思い出のほうが多かったようにも思います。
  年が明ければ、『夢多き21世紀』です。輝かしい未来とすべく、残り少ない世紀末を悔いの無いように様々と味わいながら、楽しい思い出として記憶しておきたいと思っております。
  年末といえば大掃除ですが、私が子供の頃の長野の田舎では、暮の大掃除には全部の畳を上げて庭に出し、二枚一組にして立て掛けて日光浴をさせます。
  そして、数時間干した畳を棒で叩き、一年間溜まったほこりを叩き出します。畳を庭に出してから叩いて元の部屋に戻して敷き込む作業は、子供達の手伝いの最大の活躍の場でした。
  畳を上げた部屋には、床の上に高さを調整するために敷かれた一年前の新聞紙があり、『轟先生の漫画』などを懐かしく読んだのも楽しい思いでですが、現在では田舎でも畳を上げる事は少ないようです。
  世紀の変わり目のせいか、最近の私の文章に『むかしばなし』が多くなっているようで、『むかしばなしが多くなると、それなりの歳になった証拠!』と言われそうで少なからず心配もしています
巳  年
  巳年を調べて愛論百科としてまとめ、最後の川柳を作ろうとして困った。
  私の川柳は、誰にも教わらない全くの我流ですから、基本や規則などを気にせず気分と勢いだけで作っているので、その道のプロから見たらお笑いの部類なのでしょう。
  それでも、見よう見真似で挑戦しているうちに、それなりの形ができたようで、文章の最後に川柳があれば、何となく全体が引き締まったように感じるから不思議です。
  勢いで作るとは言っても、来年の干支のヘビには困った。大体、『ヘビ』や『み』で洒落を作ると、文章としての流れが悪くなりすぎるし、もちろん『み』の一文字も洒落としては使い難いのです。
  ですから、散々悩んだ末に、ヘビは『ヘビー』として、大蛇の『ジャ』を邪魔と洒落て、『脱皮』の言葉を入れて作ったのですが、川柳でこんなに悩んだのは久しぶりです。
  蛇といえば、若くして亡くなった『ツタンカーメン』の埋葬品(下のイラスト)のひたいの所の飾りは、『威厳の象徴であるエジプトコプラ』であり、当時のコプラは神聖な動物として崇められていたようです。
  ツタンカーメンは、紀元前1370年頃〜1352頃の人で、両親は不明だが妻の家系が良かったために、幼少より18歳で没するまでの8年間、古代エジプトの王でした。発掘品には無傷の財宝が多く貴重な存在です。

ツタンカーメン
世 紀 末
 どう足掻こうと
    あと二十日


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