ライブの写真 2005年2月

2005.2.19(土) 高野正幹&佐川武彦3 盛岡市:すぺいん倶楽部
  高野正幹(ts) 杉本敏行(b) 斉藤SHIN(ds) 佐川武彦(p)

 ニューハードで活躍し、今もスタジオ、ライブに活躍されている高野正幹さんの東北ツアー。盛岡での演奏のお手伝いをさせて頂きました。
 
 こちらはいつも北上で一緒にやらせて頂いている杉本さん(b)と、酒田市から呼んだ斉藤SHIN君(ds)。前日の「ホテルシティプラザ北上」でのライブから一緒です。

 午後3時に今日のお店、盛岡市大通り「すぺいん倶楽部」到着。楽器を準備しているうちに、テナーの高野正幹さんがいらっしゃった。
 初対面でしたが、体もがっちりしていていかにもしっかりした太い音を出しそうな印象。おとといが北海道の旭川市でNHKの仕事をされて、昨日が青森県八戸市でライブをされて、今日がここ盛岡での演奏とのこと。
 自己紹介のあと、数日前に頂いていた今日の演奏曲でリハーサル。
 音を出すとすぐに演奏を止めて指導を受ける。大半が初めてやる曲で、かんじんな所でコードを間違えたりで注意を受けた。ドラムのSHIN君、ベースの杉本さんもそれぞれいろんな所で指示を受ける。
 さすが第一線で活躍されていることだけあって、音作りはシビアだ。
 
 今回一番戸惑ったのは、デューク・エリントンの曲でも、普段あまりやらないような曲。バッキングもどのようにしてやっていいのかわからず。結局、コードのベタ押しに専念。
 2時間ほどのリハのあと、高野さんはホテルで一休み。その間もうちの3人で緊急対策会議&練習!つらい!

 そして、ついに午後7時半、ライブ開始。エリントンの「スイングしなけりゃ意味ないね」でスタート。
 エンディングでSHIN君、痛恨のミス・・・。緊張し過ぎか・・・?高野さんを除く3人、相当の萎縮ムード!やばい!
 
聴きに来ているお客さんにも緊張感が感染しているようで、空気がピリピリしている。こんなムードのライブは今まで経験がない。自分も音の1つ1つ出すのも慎重になる・・・。口の中がカラカラになって、曲と曲の合間に随分水を飲んだ。
 すっかり雰囲気に翻弄されたまま1ステ終了・・・。休憩時間にも高野さんに指導を受ける。SHIN君、特に落ち込んでいる。「ドラムは裏方だけど、目立つからシビアだからね!」と言われた。確かにそうだ。ドラムをやらなくて良かったと思った。



 休憩時間には、普段一緒に演奏しているメンバー、石川さんやテナーの鈴木君、ヴォーカルの高橋ちあきさんが来て声をかけてくれた。うちの3人は後半へのプレッシャーで心ここにあらず、という感じの受け答え。

 あっと言う間に後半のスタート時間。休憩を挟んだらまた緊張感にも少し慣れてきた。こうなったら開き直って弾くしかない。今日は今日で完全燃焼しないと。
 「The shadow of your smile」。ボサノバでやることが多いこの曲を今日は4ビートで。KeyはいつもはやらないEm。
 大学の1年の時、この曲をやっぱりこのKeyでやったことがある。オスカー・ピーターソンのプレイで勉強した。
 10年以上の年月を経て、こんなところで役に立つとは!ところどころ当時コピーしたフレーズを弾けた。

 思えば、今日のライブで自分で積極的にアプローチして弾けた曲はこの1曲くらいだった。

 最後の「Our delight」もすっかり翻弄されたまま終わった。それでもライブ終了。
 達成感というより、マラソン大会に出て、「成績はどうでもいいからとりあえず完走!」みたいなゴールでした。

 終わってから、今日聴きに集まってくれたミュージシャンのみんなとセッション。とても疲れてたけど、気持ちの回復ができた。
 
 写真はこの日最後にミズヒコ先生が杉本さんとデュオをしているところ。
 ミズヒコ先生にも「聴いてるこっちもハラハラだったよ」と言われた。恐れ入りました。
 


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