新しい胴を作りました(^-^)
剣道を再開して1年半ほどになりました。
一番困っていたのは、高校生の頃使っていた胴を修理して、また使っていたのですが、何せ当時の体重は60kg→現在76kg!!!と、いう訳で胴の幅が狭くてキチキチの状態になってること。
2005年の年末に剣道具屋さんのHPをいろいろ見ていて、いろんな胴を眺めてましたが、やっぱり良いモノは値段も高いです〜(-_-)'''
昔々の子供の頃にはいろんな胴があって、竹を組んで編んだものが剥き出しになっている当時の通称「竹胴」とか、それに何も塗られていない皮を張っている「生地胴」、ちょっと新しくて「ファイバー胴」がありました。
秋田の田舎に住んでいた頃には、剣道やってる友達の4分の1くらいは竹胴だったような気がします。
「生地胴」も見たことはあったけど、当時はファイバーにいろんな塗装を施した胴が出始めていたのでそちらの方がかっこいいなぁ、と思っていたものでした。
最初に使っていた防具は小学校の支給品。今でも自宅に保管してます。子供が剣道を始めた時にはこれを使いました。
次に買ったのは中学校2年生の時。胴は当時流行っていた梨地塗りの銀色。見た目黒っぽくて金属的で気に入ってました。
続いて高校2年の時。全国大会に出ることになって、親に買ってもらった桜塗りの胴。
現在はこれの胸を新しいものに交換して使ってます。
今度作る胴はどんなのにしようかなぁ、と思案して、目に止まったが「生地胴」でした。
値段も黒い漆塗りの胴より安い!
全日本選手権とかの選手みたいに全身黒づくめもかっこいいのだけど、今みたいに楽しみながら剣道をやるなら、道具も自分のお気に入りのものにしたいかな、と思ってこれを購入することに決定。
でも生地胴もまたいろんな種類があって、ツルツルに磨いて光沢のあるタイプや、皮の生地が剥き出しに見えるタイプやいろいろ。天然の皮(水牛だそうです)を使うので色ムラもあって2つ同じモノは作るのが難しそうです。色もすご〜く黄色に見えるのから黒ずんで見えるのまでいろいろ。
いろんな武道具屋さんのサイトを見て、目に付いたのが東京の「剣尚堂」さんのHPの商品紹介でした。
早速メールで問い合わせをして、見積もりを頂いて、剣尚堂さんで作って頂くことに決定。
どうしても本物も見たくなって1月に東京へ。
綾瀬の東京武道館のそばとのことだったのでお店はすぐわかりました。
その後20回以上もメールで胴の仕様について細かい打ち合わせをさせて頂いて、結局「赤生地胴」をお願いしました。普通の生地胴よりずっと茶色っぽくて落ち着いた感じに見えます。
裏竹は62本。胴幅が広くなるので本数が増えてしまいました(+_+)
あとは「裏拭き塗り」というのも追加させて頂きました。
せっかくだから胸もオリジナルで作って頂こうと思って、これもやっぱりいろんなお店のサイトや武道具カタログも見ましたが、結局剣尚堂さんのオリジナル「X雲飾り 碁盤刺し 下段 波千鳥」をベースにすることに。店主の小泉さんのデザインだそうです。
この碁盤刺しを茶色で、波千鳥も「茶」「藤」「エンジ」の組合せを作って頂くことにしました。
3月20日、発注から2ヶ月ほどになりました。
再びメールを頂いて、「胴が塗り上がりました」「胸も出来上がって来ました」とのこと。
写真を送って頂いたのがこちらです。
それから1週間。
ついに完成!(^0^)/ 胴が届きました。
早速当日の稽古で使ってみました。今までの胴がとても幅狭だったので肘に当たる部分が増えたのが気になりますが、すぐに慣れると思いました。
銘は「橘塗」。62本竹ですが、前の胴に比べると少し軽やかな感じがする胴台です。
色も写真で見たより茶色が強いので渋い感じがしました。
オリジナルの胸のエックス飾りも気に入りました。波千鳥は藤色がちょっぴり明るい感じですが、波千鳥自体が1段半でさりげないのでベタベタした感じがしなくて気に入りました。
「裏拭き塗り」はとても綺麗です。伝統工芸品のような趣きです。
あらためて剣道具の職人さんの技の素晴らしさに感動しました。
大変な手間と労力をかけられているのだなぁと思います。
胴裏にご店主さんから稽古の励みになるようなお言葉を入れて送って頂けるようにお願いしてました。
「一意専心」という文字を入れて頂きました。
剣尚堂本店。
お店の中は数列の棚に防具がギッシリ!
竹刀も相当置いてます。ワゴンにもたくさんの商品です。
すごい量の品揃えでお店の中では人がすれ違うことが出来ません(^-^)''
会計事務所職員の私は「期末の棚卸が大変だろうなぁ・・・」と思うのでした。
残念ながらメールで相談していた小泉さんにはお会いできませんでしたが、電話で連絡を取ってもらったり、親切に相談に乗って頂いてとてもうれしかったです。お店の方々は皆さんご家族だそうです。