親知らずの抜歯
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親不幸だと親知らずが生える、なんてまことしやかに言われたこともあります。
あなたに親知らずはありますか?

私自身は虫歯治療が始まるまで親知らずの存在を知らずに過ごしてきました。レントゲンではじめて親知らずが上に2本、右下に1本あることを知った時は驚愕!よくぞ今まで痛さを引き起こさなかったと感謝すらしてしまいましたが、そう甘くはありませんでした。

【親知らずは抜くべき?】

実は上の親知らずは私の知らない内に抜かれていました。というのは第1回目の全麻の最中に、親知らずと奥歯の間に虫歯があることが判明し、主治医の判断で口腔外科医が呼ばれ、抜歯してしまったんです。全麻でぼーっとした頭の時に”抜きましたよ”と言われ、”虫歯を抜いたの?!”と焦ったことを覚えています。
この親知らずは一般的にどういった付き合い方をすれば良いのでしょうか?

口腔外科医の説明を参考に私が抜歯に至った経緯を記載します。

@共存してもよい:今現在、具体的な症状がない場合には、痛みや虫歯などの症状がでてから抜歯するかどうかを考えてもよい。

A歯みがきレベルによりけり:一番奥側は非常に磨きにくい場所です。しかも反射持ちだと考えただけでウエッとなってしまいがちな場所です。しっかりと奥まで磨けて、歯間ブラシをつかえるのなら症状がでるまで共存しても良い。

B妊娠を考えている場合には妊娠前に抜歯してもよい:妊娠中はつわりなどで歯が磨きにくくなると同時にホルモンなどの影響で歯周病や虫歯になりやすい時期と言われています。ここの段階で今まで静かにしてくれていた親知らずが症状を発揮してしまうとかなり厳しい。安定期に入るまで治療はもちろん、麻酔を伴う抜歯も妊娠期間中は避けたいのは本人ならずとも医師同様。怪しい親知らずをもっているなら、妊娠前に抜歯しておくのも選択肢の1つ。

C悪さをしている親知らずなら抜くのがベター:私の最初の親知らずは境目に虫歯がありました。ここから広がってしまうと治療も大変なため抜歯がベター。

【親知らずを抜く準備】

実は私の下の親知らずはかなり強靭。根っこが複数に分かれていて口腔外科医泣かせ。CTまで撮って抜歯に望みました。もちろん反射がひどいため全麻で治療しましたが、かなり悪戦苦闘したのは渡された親知らずを見て納得。上の親知らずと比べて下の親知らずは生え方によっては後にしびれなどの症状がでることがあります。そういったマイナス面もきちんと納得してから抜歯に踏み切るようにしてください。

【親知らずを抜いた後】


腫れて内出血、挙句に物が食べれない、というのが私のイメージでしたが、実際は腫れはしたものの内出血はなし、食べ物も食い意地が張っているせいかうどんなどを中心に必死に食べていました。

というのも医師から示された抜歯後の注意を厳密に守ったんです。

@当日はシャワーのみの簡単な入浴に留める(温まると血の巡りが良くなり、出血しやすくなります。激しい運動やアルコール摂取も禁止)

A抜歯後を過度に冷やさない。アイスノンを用いると腫れがひどくなるためです。またついつい手で抑えがちですがこれは@と同様温めることに相当しますから止めます。私は温めも冷やしもしませんでした。

B傷口を避けて歯ブラシをする。かさぶたが取れてしまうと出血を引き起こします。

C薬はきちんと飲む。麻酔が効いていて痛くないうちに飲んでおくと後が楽。痛くなってから飲むと効くまでの時間がかかってしまいます。また抗生物質も処方された日数分はきちんと飲みきります。(私は薬剤師のせいか医師からはなんでもいいから手持ちの好きな痛み止め飲んどいて、と言われて抗生剤だけ処方されました。なんか寂しい、と思った瞬間・・・)

Dうがいをきちんとする。清潔に保つためにも最初は1日6回程度行い、抜糸までの間少なくとも1日3回は続けていました。

万が一出血が続くようであれば、固く丸めた脱脂綿や清潔なガーゼを噛んで安静にします。それでも止血しないなら病院に連絡しましょう。内出血した場合でも紫色⇒黄土色を経て消えていきますのでご安心を。