保険診療と自費診療
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治療費に関する部分は頭を悩ますもの。特に歯科領域では保険診療で使われる材料はよくない、とか保険を使わない治療のほうが良い治療だとか色々な話を耳にします。

現在の日本では混合診療が認められていないため余計に悩んでしまいます。

もちろん安かろう、悪かろうでは困ります。

とはいえ、なかなか自費診療(保険を使わず治療に関わる全てが自己負担)に踏み切れない部分もあります。

私が受けてきた静脈鎮静療法は、病院により保険と自費が分かれています。

麻酔科のある大学病院では概ね保険診療を行ってもらえます。その一方で通院距離や予約のとりにくさといった難点はあります。(また今までは保険診療で行っていた大学病院でも厚生労働省の指導のため、自費診療に移行している場合もありますので、予め治療を受ける前に確認しておくことをお奨めします)

他方自費診療の場合は、麻酔科医がその病院に出張して行うという場合もあるため割高になり、さらにその時の治療に関わる全てが保険がつかえないため(混合診療の禁止)、万単位、時には十万単位になることがあります。

虫歯治療はなかなか1回で終わるということが難しいのでこれはかなりの負担になります。

ちなみに私自身は全て保険診療を選択してきました。

この理由はもちろん経済的な部分が大部分を占めています。例えば歯石取り1回だけ、といった治療であれば自費診療でも払おうと思いますが、虫歯治療になると鰻上りの治療費に追いつかなくなる心配があります。

また夫は詰め物は良い材料の方が長い目でみればよいから自費治療にすることを奨めてくれましたが、保険診療だからといってそんなに悪いのか、という疑問もありました。(今まで詰め物をしたことがなかったので正直よくわからなかったです)

さらに定期的に治療を受けられる体制にしておくためにも保険である必要がありました。(自費だと金額にためらって定期検診を受けなさそうだったので)

そして保険診療での詰め物は2年経過した現在、何の問題もなく過ごせています。

時々キャラメルを口にしてしまい、とれたらどうしよう、とドキドキすることはありますが、詰め物がとれた、といったトラブルや口内でのアレルギー反応といったことは経験していません。

保険が悪くて、自費がよいという単純な公式は当てはまらないと思っています。

治療をうけるあなたが何に重きをおくかによると思います。