切り立った岩肌に這うように線路が走り、橋梁がみえる。どこからどこへ向かうのだろうか。どんな列車が走るのだろうか。いろいろ想像してしまう。列車の旅も風情があって楽しそうだ。
まだまだ峠までは遠そうだ。 標高3500mを超えると辺りの風景も荒涼としたものに変わってくる。遠くに集合住宅が見える。このあたりには鉱山があってそこで働く人たちが住んでいるのかもしれない。 標高4000m。峠ももう近い。高山病の始まりか頭痛がする。
さらに進む。高度計を見ると4600mを針がさしていた。頭が痛いのも頷ける。峠近くには大きなトラックが列を成して走っているのが見える。この道はペルーの幹線道路なのだ。 峠近くに湖が見えた。少しばかりほっとするが、湖の色も何となく寒々しい色をしている。 峠の頂上付近だ。目の前の山は万年雪が見える。さすが、降りて外に出る元気はなかった。 これから一気にアンデスの東側を逃げるように下っていく。だいぶ下ったようでもまだこのあたりは4000m。それでも少しは頭痛も和らいできた。
河原を出発して3時間。アンデスを越えてやっとTarmaの街に到着した。標高は3000m。右に見える建物が宿泊するホテル。とてもお洒落なホテルで、正直びっくり。ここで少し休憩して、このあとアリアスの農園に行くことになった。