翌日、赤と緑のシンビディエラの強烈な印象が残るなか、再びボートでマナンバトへと向かう。「再びこの地を訪れることがあるのだろうか」などと少しセンチな気分になりながらボートに乗り込んだ。
途中、川沿いにも蘭があるというが、我々にはまったくわからない。・・・と、ボートがスピードを落として川岸に近づいていく。蘭があるらしい。さすが現地の人はわかっているようだ。 確かに言われてみると、大型のアングレカムが川沿いの樹に着生している。 さらに近づくと、折り重なるように何株ものアングレカムがびっしり樹に着生している。eburneumか・・・。花茎の跡がみえる。もう少し早ければ花が見られたかもしれない。
近くの樹にも同様に着生している。低地で多湿のこのようなところに大型のアングレカムが着生しているのだ。栽培する上で多いに参考になる。 温室で育てた株ばかり見ているものにとっては、自然のなかで育つこうした蘭には伸びやかさやたくましさを感じてしまう。 まだ小さいがsesquipedaleであろうか、樹の又のところに着生している。みな川沿いの樹に着生しているのだが、不思議なことに場所は集中していて、同じ川沿いでも反対岸の樹やここ以外では蘭は見られなかった。微妙な環境の違いが影響しているのかもしれない。 右が今回のツアーの現地ガイドをしてくれたMr.セルジュ。彼は語学に堪能で日本語もペラペラで他にフランス語、英語、イタリア語がしゃべれる。日本のことも勉強していて日本のことをよく知っていた。ツアー中いろいろとお世話になった。
感謝!!