午後ロッジ近くを散策。天気は最高で真っ青な空と澄んだ水。そして真っ白い砂。思わず南洋の小島にきたような錯覚に襲われる。途中浅瀬にはばまれて立ち往生していると地元の人がカヌーで向こう岸に連れて行ってくれた。
近くの民家によせてもらうとそこには大きなAngraecumがのびやかに着生している。思わず脱帽! Microcoelia(無葉蘭)が白い小さな花をつけていた。 川岸の茂みの薄暗いところに、大型のAeranthes(だと思うが)が長く大きな葉をつけて自生していた。どんな花が咲くのだろうか?
少し離れたやや明るい茂みにはやはり大きなAngraecum。eburneumの類だろう。 夕刻ロッジに戻る途中、川べりの岩肌によく見るとなんとCymbidielllaが群生している。他の植物と一緒でつい見逃してしまいそうだったが、例の赤いリップが目についたのだ。 Cymbidiella には2種あることが知られている。一つは有名なrhodochila。これは着生蘭でシンビジウムに株姿も似ているが、もう1種はflabellataで湿地などに地生しているといわれている。rhodochilaに比べると花は一回り小さいが緑の花弁と赤のリップのコントラストはどちらも同じだ。このflabellataが目の前にあった。予想もしていかっただけにこの発見には大感激! 川岸の石灰質の岩に張り付くように自生していた。岩肌はじっとりと湿り気を含んでいた。
よく見るとあちこちに自生している。 このflabellataは長いほふく茎が特徴だ。一度栽培したことがあるが、ほふく茎が長く伸びるため、鉢植えには向かずもてあましてしまったことがある。自然に咲いているさまを見るのが一番と痛感した。 早朝、ロッジの部屋からみる朝陽。
「旅人の木」がシルエットとなり異国情緒満点だ。
前日の感激が忘れられず、早朝再びその場所にいき写真を撮った。[いつまでもここにいたい。」などと思わずセンチメンタルな気分になってしまった。