首都のアンタナナリボから飛行機で約1時間弱で東海岸沿いのトゥアマシナへ。海に近い低地なので蒸し暑い。ここからパンガラ川を下るのだが、船着場の近くには地元の小学生らしき一団が珍しそうに我々を見ながら面白がっている様子であった。
モーターボートでロッジに向けて川を下る。少年がいかだをうまくあやつりながら川を行き来している。ここではいかだも重要な交通手段なのだろう。川面にはホテイアオイが群生していて薄紫色の涼しげな花をつけていた。 川沿いの農村の風景。静かでのどかだ。女性たちは洗濯もこの川でおこなっている。ここの人たちにとってこの川はなくてはならない自然の恵みなのかもしれない。 1時間半ほど下ると、川は大きな大河となりまるで海のようであった。川沿いのロッジに着くと、まず目に飛び込んできたのが敷地の樹木に着生する大きなアングレカムだった。エバーネウムであろうか種まではわからなかったがその類の大株だ。
ヤモリであろうか、きれいな緑色をしていた。じっとして動かないが、こちらもあまりの鮮やかな色にじっと見入ってしまった。こういう生物を見ると異国にきたことを実感する。 同じ敷地内に、こちらは主人が植えたのか大きなユーロフィエラがあった。
まっ黒い花が咲くらしいが、花が見られず残念であったが、ちょうど大きな種をつけていた。
ロッジの部屋からの眺め。目の前に大河。そして「旅人の木」。この木の幹を削ると水が出てくる。旅人がこの水を飲み水に重宝していたことからこの名がついたようだ。実際に飲んでみたが、無味無臭。飲み水には適していると感じた。 ロッジの周りを散歩すると、バルボがあちこちに着生していた。花が咲いていなかったがどんな花が咲くのだろうか。そんなことを想像するだけでも楽しくなる。