アンタナナリボから車で約1時間半ほどの郊外の岩山に蘭があるということでマダムマララの案内で山に登った。
約2時間ほどかけて山を登るが、蘭が生えている気配もない。山頂にたどりつくも蘭らしきものはなく、期待が大きかっただけにがっかり。 山頂から山の反対斜面を下っていくと地生蘭のCynorchis uncinataがピンクの花をつけてあちこちに咲いていた。
山頂(標高は1500mくらい)近くの涼しい風通しの良い岩場のかげに自生していた。そこを少し下るともうまったく見ることができなかったし、山の反対斜面にはなかったことから限られた環境の場所に自生していると思われる。 そこから少し下った陽の良くあたる草地にEulophiaが咲いていた。花は終わりかけていた。 ごつごつした岩山を下ると牛が放牧されていた。
市内では池のまわりのジャカランダが紫色の花を満開に付けていた。まさに日本の桜を髣髴とさせる風景。 その後、蘭の研究家の自宅を訪問した。庭にはアングレカムやジュメレアなど彼が栽培している蘭が庭木に着生していた。 これまでに見たことのない蘭が緑色の花を数輪つけていた。彼の説明ではマダガスカルでも珍品の地生蘭で属名はNervilleaであると教えてくれた。 肉厚の小さな葉を互生させたジュメレア
株姿が普通のジュメレアとは違っており、原種の奥深さを実感。