夕刻のバオバブはまた格別とのことで、もときた道を引き返し「バオバブの並木道」に戻った。まだ、遊び足りないのか子供たちが集まってきた。どこへいっても子供たちは純真だ。
夕闇迫るなか、バオバブがシルエットとなって浮かび上がる。そのシルエットは時間とともにその色や姿を変えていく。時の流れを実感する。いつの間にか、時は6時半を回っていた。 翌朝、外を見るとモザンビーク海峡に虹がかかっていた。よく見ると2本の虹だ。今日はマダガスカル最後の日だ。それにふさわしい光景に、他の仲間たちも空を見上げた。 首都に向かう飛行機に乗るまでの時間を海辺で過ごした。帆掛け船を操る男たち。都会の喧噪のなかで生活しているものにとってはタイムスリップしたような感覚だ。ゆっくりと静かに時間が過ぎていく。
どこからともなく、女性たちがあらわれてきた。うまいこと頭に籠をのせて歩いている。近くの川で洗濯でもするのだろうか。 約12日間のマダガスカルの旅は終わりに近くなってきました。このあと、近くのフランス領のレユニオン島にいってきました。そこでも思いがけず蘭を見ることができました。