☆ 七 夕 月 の 京 都 を 行 く そ の 2 
 
 どんどん先へ、進みましょう。つぎは”春日の夢”の仁和寺です。(笑)
 
 2、仁和寺
   大内山と号する真言宗御室派総本山。仁和2年(8
 66)光孝天皇の勅願により創建に着手したが、翌年
 亡くなられ、宇多天皇がその遺志を継いで仁和4年8
 月落慶供養、年号に因んで仁和寺と称したのが起こり。
 その後、出家した宇多天皇が住職となったことから、
 入寺した法親王が代々住職を務める門跡寺院に。
  この寺は宇田法皇が御座所の御室を設けたため「御室
 御所」とも呼ばれた。



    〔鴈の宿流チェックポイント〕 
      拝観時間 : 9時〜16時30分
      拝観料 : 無料(但し御殿500円、霊宝館500円)  
       御朱印を貰うだけで(此処のはお奨め)建物の中に入らず 
       外側から見てるだけならタダです。(笑)
       但し駐車場代が掛かります。
       熱心に見てたら、広いから時間掛かりますよ。
 
           (傾いて撮れてしまった;;)五重塔 →
                     
 ← 国宝の金堂
 
  この金堂手前の授与所で頂いた
御朱印はなかなか良かったです。
 (自分的には当たりってことか?
  御朱印に美的感覚から見た、当たり外れが
  あること を知るのは11カ所廻ってからですが)
 
 
 


この時期桜は当然咲いて無いですし、一端止んでた雨はまた降り出すはで国宝の有り難みもそこそこに、サッサと撮影終了。 次なる目的地は、清原氏ゆかりの法金剛院。
 
 3、法金剛院
 
 仁和寺から法金剛院も、車なら僅か数分。(歩いて行っても行けないことないかな。でも疲れる?)
 JR山陰本線の花園駅近くにあります。嘗ては”双丘寺”(ならびがおかじorならびがおかでら
と読むのだと思います)と呼び、さらに天安寺(858年)とも号された寺。
この天安寺が荒廃した後に、大治5年(1130)鳥羽天皇の中宮待賢門院の本願により再興されたのが法金剛院です。
 わたしがこの寺に惹かれたのは、そこが清原氏ゆかりの寺であるということの他に理由が有ります。すなわちこの寺がある場所”双ヶ岡”。 双ヶ岡は、古代の古墳が集まる場所です。
その古墳が祀っている氏族は、”当時の政権中枢と最も密接に関係した有力氏族”つまり、平安京誘致の功労者”秦一族”なのです。正確には、秦氏と深い関わりを持つ氏族(例えば葛城氏)も含めてということになるのでしょうが。
 これについての説明は、拙小説の中でも多少語りましたが、詳しくは他コンテンツに譲りますので興味のお有りの方はそちらもご覧下さい。(と言ってもただ今工事中に付暫くお待ち下さいませ)
 この南北に延びる三つの丘から成る”双ヶ岡”の一番北、一の峯の頂きに「右大臣贈正二位清原真人夏野公墓」の碑は有ります。 双ヶ岡に山荘を築き、俗に「双丘大臣」と呼ばれた人です。
夏野の死後この地の一角に建てられたのがこの”双丘寺”なのです。
 夏野の5代後の子孫が清少納言です。(夏野の孫:深養父、深養父の孫:元輔)
 法金剛院の建物は、現在は江戸時代の本堂などを残すのみ。こぢんまりしたお寺です。
 待賢門院が極楽浄土を模して造らせた池泉回遊式庭園は、特別名勝に指定され春には桜、初夏には蓮の花が楽しめます。
(『るるぶ』には”巨石を組んだ青女の滝は平安時代の名残が感じられる”と書いてあるのですが、
それこそ雨がざーざー降りになってきて、滝のことは良く見てませんでした・・・というか後になって”あれがそうだったのかしらという程度の印象・・・(汗;;))
 
  〔鴈の宿流チェックポイント
  拝観時間 : 9〜16時
  拝観料  : 400円(と『るるぶ』に書いてあるけど500円だったような気が・・・
              雨がザンザン降りで小銭があったか記憶してない@@) 
          重要文化財の本尊阿弥陀如来坐像、厨子入木造十一面観音坐像をたとえ
          見なくても拝観料は取られます。(笑)仁和寺とは違う・・・
          その代わり駐車車料金はタダです。  狭いですけど(25台)
 
 ここで鴈の宿は拝観料を払ったにも拘わらず、重文を見るのを忘れました。(大馬鹿者)
(雨が本降りになってきたので池の蓮やら、紫陽花やらを撮ることだけに専念したので・・・
 の割にはこんなヘボな画(泣))
 
 では、そのときの花の映像をお見せしてこの回は終了。(ヘボカメラマンでスミマセン)
 次回は木島神社と広隆寺でお届け致します。
 (法金剛院の庭は特別名勝ですが、想像していたより狭かったです。 
  流石に雅な趣はありましたけど)