テクニカルエンジニア(データベース)
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ここでは、これから、「テクニカルエンジニア(データベース)」を受験する方のための「合格への近道」について私なりの見解を記載させていただきます。この試験区分は、平成6年度の情報処理技術者試験改正により設置された試験区分です。近年のコンピュータシステムでは、データベースを使用しないシステムは、まず無いと考えて良いかと思います(制御系を除く)。このような背景から設置された試験区分かと思います。

平成13年度の応募者は、22,369人で合格率7.6%
平成14年度の応募者は、24,322人で合格率8.8%
平成15年度の応募者は、24,980人で合格率8.8%
平成16年度の応募者は、23,613人で合格率8.5%
平成17年度の応募者は、22,610人で合格率7.6%
平成18年度の応募者は、17,905人で合格率10.1%
平成19年度の応募者は、17,413人で合格率9.2%

上記の通り、応募者が2万人強ペースで安定しています。合格率は約9%弱となっています。、やはり、狭き門であることは間違いありません。この試験の特徴は、特定のリレーショナルデータベース(オラクルやSQLサーバ等)に依存することのない、あくまで、「データベースの設計、運用管理に重点」が置かれている点です。特に設計の部分に重点が置かれている点が特徴です。
私は、仕事がら多くのITエンジニアと接触して参りましたが、非常に優秀なプログラマーでも、いざデータベースの設計となると、できないエンジニアが多くいらっしゃいます。また、これとは逆にエンドユーザー系の方で、プログラミングのスキルはなくとも、Accessなどを利用して素晴らしいテーブル設計とリレーションシップを行っている方もたいさんいらっしゃいます。
データベース設計のスキルの必要性について考察すると、
初級シスアド(利用者)では、午後問題で毎回1問か2問の出題されています。
基本情報技術者(プログラマー)では、午後で2回に1問は出題されてます。
ソフトウェア開発技術者(内部設計)では、午後Tの問6で必ず出題され、午後Uでも2回に1問は出題されています。
アプリケーションエンジニア(外部設計)では、午後Tでデータベース設計の知識がないと解答できない問題が毎回出題されています。
このような背景からデータベース設計の知識は、利用者と開発者の双方に必要なスキルであると私は思います。特にシステム開発工程の上流工程の外部設計では、この部分ができないとまず外部設計書の作成は不可能です。また、エンドユーザーの責任者が外部設計を読み取り把握するためには、データベース設計のスキルが必要となります。また、コンピュータシステムの性能評価は、データベース設計の良し悪しで決定すると言っても過言ではありません。このように今やデータベース設計の知識は、開発者、利用者の双方に必須の知識であると思います。普段、実務経験のある方、ない方がいらっしゃるかと思いますが、これから言及することを実行することにより合格への近道になるものと私は確信いたします。
実施時期は、4月の第3日曜日で、年1回の実施です


●出題形式
午前 午後(1) 午後(2)
55問の出題で4択より選択する
(マークシート方式)
4問出題で3問解答
(記述式)
2問出題で1問解答
(記述式)
9:30〜11:10(100分) 12:30〜14:00(90分) 14:30〜16:00(90分)

●午前出題予想
NO 出題項目 レベル 出題数予想
1 コンピュータシステム (レベルU) 「ソフトウェア開発技術者」と同等。 約 8
2 システムの開発と運用 (レベルU) 「ソフトウェア開発技術者」と同等。 約 9
3 データベース技術 (レベルV) 最高レベルで、重点分野 約 28
4 セキュリティと標準化 (レベルU) 「ソフトウェア開発技術者」と同等。 約 10
総 論
上記を見てわかる通り、「データベース技術」の分野から「約28問(51%)」を占めていることに注目して下さい。データベースの試験ですから納得する出題割合かと思います。また、平成17年度春期の試験より、情報セキュリティの重要性が試験センターから公表され問題数が50問から55問に変更されました。+5問は、セキュリティ関連の問題になるものと思います。

●午後T出題予想
問NO 平成13年度 平成14年度
問1 データベースの基礎理論(販売管理システム) データベースの基礎理論(アンケート管理システム)
問2 デーベース設計(クレジットカード管理システム) 関係データベースの物理設計
問3 SQLとデータベース設計(文献検索システム)  SQLとデータベース設計(販売分析とデータウェアハウス)
問4 分散データベースの管理 デーベース設計(物品管理システム)
問NO 平成15年度 平成16年度
問1 データベースの基礎理論(販売管理システム) データベースの基礎理論(航空券の予約・発券システム)
問2 SQLとデータベース設計(受講管理システム) SQLとデータベース設計(販売分析システム)
問3 デーベース設計(注文管理システム) デーベース設計(プロジェクト稼動管理システム)
問4 データベース運用設計 関係データベースの索引設計
総 論
午後Tについては、3問の解答 ですから、平均1問当たり、「30分」で解答する必要があります。
上記を確認してわかる通り出題がパターン化されている点に注目して下さい。整理すると、以下の通りです。
(1) データベースの基礎理論 問1に必ず出題されています。これは、属性の関係従属性の図が必ず提示されて、これを読み取るスキルが要求されます。
(2) SQLとデータベース設計 主に、主キーを提示されたテーブル構造が提示されます。これを問題文の業務仕様より読み取るスキルが前提となり、SQL文を使用するスキルが要求されます。SQL文が中心ですが、設計についての問題も出題されます。尚、SQL文については、ほぼSELECT文が中心です。
(3) デーベース設計 業務仕様、画面(UI)、帳票などが提示され、不完全なテーブル設計を完成させるスキルが要求されます。問題としては、主キーや外部キーを要求したり、必要なフィールドを追加させたりとする問題が目立ちます。要は、業務仕様からテーブル設計ができるかどうかのスキルが要求されます。
(4) その他(運用関連、索引・物理設計) 上記の(1)(2)(3)は必ず出題されると思って下さい。4問中3問選択ですから、上記の3問を選択するのが懸命かと思われます。上記以外の分野では、主に「デーベース運用管理設計」「関係データベースの物理設計」「分散データベースの管理」というように、データベースの設計より、主に「運用後の管理・設計に重点」が置かれた問題が出題されています。

●午後U出題予想
問NO 平成13年度 平成14年度
問1 概念データモデル設計(物流関連業務 ) データ分析・制約の実装(販売管理システム)
問2 概念データモデル設計(ファーストフード業 ) データベース設計(ホテル予約システム )
問NO 平成15年度 平成16年度
問1 概念データモデル設計(物流システム) データベース設計とメタデータ管理(受注管理システム )
問2 データベース設計(販売管理システム ) 概念データモデル設計(商品配送システム )
総 論
午後Uの問題の特徴は、業務仕様から「概念データモデル」の設計ができるかどうかのスキルを要求されます。デーベース設計では、業務をモデルリングする際、最初にこの概念データモデルを作成して、並行的にテーブル設計(※関係スキーマのこと)を行います。このスキルが要求されている訳です。問題文は約15ページほどあります。概念モデルを作成するためには、問題文の業務仕様の把握が必須です。従って設計力と同時に業務仕様を把握する読解力も要求されます。2時間の制約の中でどちらの問題を選択するかを素早く行い、後は時間との闘いかと思われます。

●合格ライン(私の予想であることをご了承下さい。)
ます、配点予想についてですが以下の通りと予想します。
●「午前」 1問2点×50問=100点
●「午後(T)」 問1〜問4各50点、50点×3問=150点
●「午後(U)」 問1〜問2各100点、100点×1問=100点
実際の足切りについてですが、まず「午前」について、「68点(68%)」と予想します。これをクリアーした受験者は、午後Tの採点対象となります。「午後T」の足切りについては「97.5点(65%)」と予想します。これをクリアーした受験生は午後Uの採点が行われます。「午後U」の足切りについては「60点(60%)」と予想します。
合格ライン」は
午前68点(68%)以上かつ午後T97.5点(65%)以上かつ午後U60点(60%)以上
と予想します。
平成16年度春期の試験より、現在の13区分すべてについて600点スコアが導入され、受験者は自分の合否と各スコアを照会出来るようになりました。
テクニカルエンジニア(データベース)の場合、
午前スコア600点以上且つ午後Tスコア600点以上且つ午後Uスコア600点以上
合格ということとなります。
以下はスコアと正答率の私の予想です。
区分 合格ライン
午前 600点スコア = 68%
午後T 600点スコア = 65%
午後U 600点スコア = 60%

●合格への近道 私が過去問題より判断して掲載したもので合格を保証するものでないことをご了承下さい。
NO 学習項目 使用テキスト 学習内容 学習日数
1 午前基本事項
を押さえる
ソフトウェア開発技術者
合格教本
(平成20年度
〈春期〉〈秋期〉)
(技術評論社)
3,129円
午前4分野のインプット学習です。左記のテキストで、
●コンピュータシステム (3章、4章、5章)
●システム開発と運用 (6章)
●データベース技術 (8章)
●セキュリティと標準化 (9章)
のみを学習して下さい。
各章を1日2時間の学習で平均3日を目安として2回繰り返して下さい
36日
2 データベース設計
の基本を押さえる
データベース設計・構築
「基礎+実践」
マスターテキスト
(技術評論社)
2,680円
上記NO1の書籍の8章でデータベースの基本は把握された上で、実際のデータベース設計の概要を把握するための学習です。左記テキストは、初めてデータベース設計を学ぶ方を対象とした非常に有益な書籍です。1日2時間の学習で20ページほどを目安として下さい 15日
3 午後T・Uに
ついての実践演習
テクニカルエンジニア
データベース
合格教本
(平成20年度)
(技術評論社)
3,129円
NO2で知識をを更に深く実践的に学習して、午後の実践力を養います1日2時間の学習で15ページほどを目安に学習して下さい。最後に、午後1の問題研究/午後2の問題研究に取り組んで下さい。 42日
4 総まとめ データベース
予想問題集
(2008)
(アイテック)
3,360円
最後の総仕上げです。午前・午後T・Uの予想問題集を利用して総まとめを行います。時間を意識して問題演習を繰り返して下さい。午後Tの問題は、記述も含めて25分を目標として、午後Uの問題は、1時間50分を目安として下さい。また、採点については、模範解答をよく理解して、なぜそうなるかの把握が重要です。また、解説をよく読んで理解し、午前も含めて、最低2回は解いて下さい。 30日
5 その他関連書籍 基礎からの
データベース設計
(ソフトバンク
パブリッシング
)
2,400円
データベース設計の意味から始まり、概念設計、論理設計、物理設計をやさしく解説しております。 --
10日でおぼえる
データモデリング
入門教室
(翔泳社)
2,800円
10日で覚えるシリーズのデータモデリングについての書籍です。概念設計の概要が把握できるかと思います。 --
総 論
テキスト代合計 3,129円+2,680円+3,129円+3,360円=12,298円(税込み)
学習時間 1日2時間として123日(約4ヶ月)です。
上記のNO1〜NO4を実行すれば、午前80%、午後T75%、午後U75%以上の力が付き、十分に合格ラインに到達するものと予想します。NO5には、その他関連書籍を掲載しております。時間に余裕がある方は内容をご確認の上、目を通しておくと良いかと思います。また、アイテックTAC、などでは、公開模擬試験を実施していますので、こちらも是非、受験することをお勧めします。受験者の皆様、是非、頑張って下さい。

●本番の試験では・・・
試験の注意点 内容
マークシートミス これは、絶対に避けたいことです。「午前」について、時間が余る場合がありますので、必ずマークシートチェック(5分くらい)を行いましょう
午後の問題について 午後は記述式ですから、誤字脱字には十分とご注意下さい。また、文字数が指定されている時は、必ずその文字数内で解答するようにして下さい。
絶対にミスしてはいけないこと 午前・午後共に、「受験番号」と「生年月日」をマークしますが、受験番号が受験票と違う場合、一切採点はされません。これは、十分に確認して下さい。

受験者の皆様の合格を心よりお祈り致します。質問についてはこちらをクリックして下さい。