作成日 | 最終更新日 |
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2008年4月13日 | 2008年5月1日 |
「meet-me」は、
株式会社ココア(Co-Core)が提供する
3Dバーチャルコミュニティ(メタバース)で、
2008年4月8日に正式版のサービスインが行われました。
このページの内容は、私が実際にプレイした状況に基づき、
「meet-me」の機能の一部を記述するものです。
「meet-me」を起動すると、 自動的にアップデートが実行される(メタバースのみならず、 既存の MMORPG も、ほとんどのものは、 起動時にアップデートを実行する機能を具備している)。
「meet-me」へのログイン後、最初の操作は、「住民登録」である。
「住民登録」を行うと、仮の住居となる集合住宅の一室が与えられ、
NPC による案内が行われる(このとき、住所を選択することはできない)。
なお、現時点の規約によると、同一人物が複数の ID を所有することは、 禁じられている。 これは、ユーザーに対する極めて厳しい制限事項である (最近まで MMORPG をプレイしていた私としては、困惑を禁じえない)。
前述の NPC による案内の過程で、 「マイキャラ」の編集と服装の選択を行うことになる (「meet-me」では、 「アバター」ではなく、「マイキャラ」である)。
「meet-me」における 「マイキャラ」の編集機能は、自由度が高く、かつ精密である。
特に、胴、腕、脚の長さと太さ、頭、手、足の大きさ、
胸、腰の太さを各々独立に調整可能であることは、特筆に値する。
この結果、均整のとれた写実的な体形も、デフォルメされたコミカルな体形も、
自在に得ることができる。
また、目、まゆ、口は、形状のみならず、
高さ(顔の中での位置)、角度、間隔、大きさを精密に調整することができる。
鼻と耳は、一般的な MMORPG のキャラクターと同様、
顔の輪郭と一体となっているためか、顔の部品が浮いて見えるようなことがなく、
自然な顔立ちを実現できている。
なお、頭髪に関しては、どういう訳か、「もちもの」として扱われる。
最初に渡される「チケット」に関しては、何も考えずに、
路線図に「はめる」(または「登録する」)という操作を行っておけばよいようである。
そうすれば、任意の駅から新宿駅への移動が可能となる(移動に関しては、後述する)。
「meet-me」内の店で購入した衣装を着用することもできる。
衣装などの購入には、「meet-me」内の通貨である「ココア」を用いる。
私は、ゲーム内における自分の分身たる存在の美しさとか可愛らしさというものを非常に重要な要因であると考える。
この観点で、「meet-me」の「マイキャラ」は、非常に優れているといえる(おそらく、
現時点における日本製メタバースで、最も優秀である)。
「meet-me」 における移動の基本は、徒歩と「バス」である。
「バス」を利用すると、
バス路線上を瞬時に移動することができる(バス路線以外の場所には移動できないので、
乗り継ぎなどは、ユーザーが考える必要がある)。
当然のことながら、最寄のバス停までは、徒歩で移動する必要がある。
一方、「meet-me」における「電車」は、
RPG における魔法の呪文(「ドラゴンクエスト」シリーズの
「ルーラ」)のようなもので、
基本的には、過去に到達したことのある駅への移動しかできない。
また、「バス」とは違い、異なる路線間でも、自動的に乗り継ぎが行われる。
「マイキャラ」は、「路線図」と呼ばれる暗黙のアイテムを潜在的に所持している。
「meet-me」における「チケット」は、
到達したことのある駅を「路線図」に記憶させるためのもののようである。
「チケット」を「路線図」に「はめる」(または「登録する」)という操作を行うと、
以後、別の駅を起点に移動を行う際に、
「チケット」を購入した駅を目的地として指定することが可能となる。
例えば、渋谷駅で購入した「チケット」を「路線図」に「はめる」と、
以後、渋谷駅以外の駅から渋谷駅への移動が可能となる。
「チケット」の購入には、「meet-me」内の通貨である「ココア」を用いる。
「チケット」を購入してしまえば、「電車」の利用自体に「ココア」は不要である。
前述の「バス」の利用にも「ココア」は不要である。
現実世界における乗車券は、乗車地点で目的地を指定するものであるため、
「meet-me」における「チケット」を非常に難解に感じる。
また、「はめる」という表現が一体どのような概念を指しているのか、わかりかねる。
なお、「meet-me」を終了させた場合、再ログイン時の地点は、
自宅となることに注意が必要である。
また、「帰宅」を選択すれば、いつでも自宅のある地点に移動することが可能である。
「meet-me」 のセールスポイントのひとつは、 カーナビと同等のデジタル地図をもとに再現された東京都であるという。
「meet-me」では、日周運動による空の明るさと天候も 現実世界の東京都のものと一致させているとのことである。
一時的に昼夜を逆転させるアイテムが存在するものの、
私のように、夜しかプレイできない者は、
夜の風景ばかりを見る羽目となる。
当然のことながら、私はこれを非常に不満に感じる。
既存の RPG と同じように、短い周期で昼夜が入れ替わった方が楽しめるように思う。
また、現実世界の東京都に住んでいる者としては、天候の一致が魅力的とは思えない。
しかしながら、私は、自然描写を採り入れることで、
美しい景観を実現しようとする姿勢に好感を持った。
ゲーム内の世界が美しいことは、そのゲームに愛着を持つ上で、
極めて重要な要因であると考えるためである。
前述のように、
「meet-me」
のセールスポイントのひとつは、
カーナビと同等のデジタル地図をもとに再現された東京都であるという。
しかしながら、その実装状況には、ばらつきがあるようである。
例えば、世田谷区などの住宅地は、上の画像のように、 地名を示す交差点程度しかなく、殺風景である。
一方、都庁舎などのある新宿新都心や
大規模な建築物の多い地区(主に臨海副都心)は、 手厚い実装となっているように感じる。
本来、
「meet-me」
で土地を利用するためには、「MMP」と呼ばれるものを支払い、
賃貸を受ける必要がある。
「meet-me」の土地には、「区画」ごとに地価が設定されている。
交通の便がよく、広い「区画」ほど高いようである。
「MMP」とは、有償サービスを受けるための仮想の金券のようなものである。
前述の「ココア」が「meet-me」内に閉じた通貨であるのにくらべ、
「MMP」は、本来、現金で購入するもののようである。
現在は、キャンペーン期間中であるため、安い土地ならば、
一定期間無料で利用できる。
なお、土地の利用が可能となると、
その土地を再ログイン時の開始地点に設定することができる。
また、「帰宅」を選択すれば、利用権を持つ土地に瞬時に移動することが可能となる。
土地さえ利用できれば、建築自体に「MMP」や「ココア」は、不要である。
新築直後の家には、入り口がないので、中に入ることすらできない。
入り口を作るためには、「meet-me」内の店で「ココア」を支払い、 玄関を購入する必要がある。
家の部品も「もちもの」として扱われる。
同様に、家具を配置することもできる。
家具を配置すれば、着席することもできる(「meet-me」では、家具に限らず、 椅子があれば、着席することができる。これは、極めて特徴的である)。
現時点で実装されているアトラクションに参加すると、 「MMP」(有償サービスを受けるための仮想の金券のようなもの)や 「ココア」(「meet-me」 内の通貨)を獲得することができる。
「くじらアクアリウム」で開催されるアトラクションに参加すると、 「MMP」を獲得できるとのことである(いつ開催されるのか不明だったため、 現時点では、参加していない)。
しかしながら、その美しさだけも、一見の価値があるように思えた。
一方、釣った魚をリサイクルすると、「ココア」を得ることができる。
「meet-me」では、深度ごとに異なる種類の魚類が生息しているようである。
上の画像は、私が最初に釣った魚である。
釣った魚や不要なアイテムを「廃品回収機」に入れると、
「ココア」を得ることができる。
「廃品回収機」は、各区の区役所に設置されている。
「meet-me」における「区役所」は、現実世界の区役所と同じ場所に存在する。