乗車記録 〜100回目のおんもへ〜

その3:中国へ行ってきました(中国新幹線・リニアモーターカー他 2007.5.22−25)

            
                     作者が乗車したCRH2型 D658列車 上海南駅にて

「100回目のおんも」、3回目の地は何と中国。
5月某日、出張で行ってきました。
火曜〜金曜日の3泊4日で杭州と上海へ、今後業務でタイアップしていく
協力会社の視察が目的。
本HPの指向?によりビジネス関連の事項を一切省き、「旅」の部分だけを
抜粋した写真と文章を以下にルポ紹介します。
決して遊びに行ってきた訳ではありません(笑)念のため。

撮影:全てパナソニックFX-9(但し借り物)


2007年05月22日(火) 天候:晴

岡山駅  06:03
 ↓       ひかり362号
新大阪駅 07:04
     07:17
 ↓       はるか5号
関西空港 08:16
     10:35
 ↓       ANA951便
杭州空港 12:10(時差-1時間)
 ↓       タクシー

視察後、ホテルへ(以下詳細省略)


火曜日の午前に関西空港からフライト。まずは杭州へ。
杭州空港(タクシー車内から撮影)


杭州の市街地(これもタクシー内から撮影)


聞き及んではいましたが、凄い車と人の数。地方都市とは言え人口は約400万人。
日本最大の市である横浜市が約360万人強ですから、やはり中国はスケールが違う!
交通ルールはむちゃくちゃで?走っている車の前後を歩行者が平気で横断しています。
日本の交通常識ではまず生活できません?
二輪は自転車と電動原付のようなものが多く走っていました。
バスは日本と同じく全面広告となっているものが目に付きます。

市街の中心にある百貨店。大きいですねー


マンション区画の中にある雑貨屋さん
一歩路地を入ると、日本でも昭和50年代くらいまで多く見られたようなこぢんまりしたお店が見られます。


2007年05月23日(火) 天候:雨→晴れ


杭州にて終日ディスカッション、面接、その後市内観光 等

2日目は午後から杭州市内の観光地を少し案内して貰いました。


杭州の観光名所、西湖(せいこ)。
この光景は日本人の方も写真やTVなどで見た事あるのでは?
古くから「上有天堂、下有蘇杭」(天に極楽あり、地に蘇州、杭州あり)と言われた景勝地です。
湖の南側にある「雷峰塔」。
塔の上に登ると、西湖と杭州の市街地が一望できます。

大きな湖の周囲に公園や寺院などがあり、平日の昼間にもかかわらず多くの人たちで賑わっています。
シーズンになると上海をはじめ各地からの観光客でごった返すようです。


杭州での宿泊は5つ星の豪華ホテルでした。2泊で1300元(約2万円)程度。
日本じゃこんな値段で泊まれません。


2007年05月24日(木) 天候:曇り〜小雨

杭州市内ホテル
 ↓        タクシー
杭州駅   09:53
 ↓        D658列車
上海南駅  11:17
 ↓        タクシー

会社視察、市内観光後、ホテルへ(詳細省略)


今日は杭州から上海へ移動。念願の中国新幹線「和階号」※へ乗車です。
(※中国では略字体の文字表記が使われているため、”階”の字が少し異なります)

杭州駅。巨大な駅舎は中国の駅の中でも屈指の名物だそうです。
駅前に座り込んでいる人をかき分けるように構内へ。

新調されたと見られる電光式の発着案内板。日本みたい。

実物を見る前に先走って記念撮影に乗じる日本人もいます?

杭州−上海間の新幹線きっぷ。
約150km、1時間半弱の旅で50元(約800円)。安い!
券面の説明を補足すると、5月24日杭州9:53発南上海行きD658列車、
二等(普通指定。中国新幹線は全指です)5号車8番席、という意味です。
日本と少し違うのは席番だけ。1A、B,C,D,E…ではなく全席の連番ですから、
作者の8番席は、日本で言う2C席となります。
因みに中国では「駅」の字は「站」(ジャン)となります。


新幹線改札で手荷物X線チェックを受けた後、待合室へ。人がいっぱい。
ここに限らず中国の駅は日本以上に人だらけです。
時刻表

これは路線図


小綺麗な売店もあり、日本とさほど変わらないように見えるかも知れませんが、
これは新しく造られた新幹線乗客用の待合室だから。
従来の在来線待合室の方は、まるで昭和20〜30年代の上野駅?と思えるような、
少し小汚く、薄暗くて目がギョロギョロした人たちで溢れていました。
この駅にはスリが多いので特に気をつけるように、と事前に言われていたので、
さすがにそちらをうろついての撮影は出来ませんでした。

入線アナウンスが流れ、いよいよホームへ。杭州駅は懐かしい香りのする地平ホームです。

新幹線も在来線も同じ標準軌なので、共通のインフラを使用しています。
日本のように新幹線が別に敷かれている、という訳ではありません。

隣のホームには客車普通列車が入線しています。

発車前に先頭車両のところで1枚。
E2系をベースに開発されたCRH2型。4M4Tの8連。先頭車が一等(グリーン)車となっています。
作者はE2系に乗車した事がまだありませんが(苦笑)
ふとホーム端を見ると…
おおっつ!
生粋のバリ鉄、またはDLファンならお目当てはコレか?DF11(東風11)型。
狭軌の日本と直接比較はできませんが、客車列車を牽引しての160km運行が可能な
中国国鉄の主力DLです。
さてそろそろ車内に。
車内は満員。
2+3列シートが並び、電光スクロール案内が流れ、車内販売の売り子嬢が通る。
一見日本の新幹線と変わらないように思えますが、窓が大きく(昔の0系みたい)、
満席の車内ではスイカなど果物を食べたり、携帯電話で大声で話をしていたり。
ソフト面は少し日本とは違った様相でした。
なお、報道で話題になっていた車内設備の破損、盗難状況については確認できませんでした(笑)
作者が乗車した5号車はいわゆる半室カフェテリアカーでした。

中国の都市近郊風景が広がる中、約1時間半で終点の上海南駅に到着。
なお暫定開業時点だった為か?道中の最高速度は150km程度に抑えられていました。
(道中の車窓風景は事情により撮影できませんでした)
上海南駅は近代的な高架駅で、空港みたい。
ホーム端。これより先は警備員がいて進めませんでした。

上海は経済成長真っ只中の大都会。人口1700万人。因みに大阪市が約260万人、大阪府全体でも約900万人弱ですから、
旅慣れているつもりの作者も思わず目がくらむ?とてつもないビッグシティです。
少し市内を見て回る時間がありましたが、中心部はこんな感じ。


黄浦江の向こうに高層ビル郡が立ち並ぶ、上海の有名ビュースポット外灘(ワイタン)地区。
上海のシンボル「東方明珠塔」。地上350mはアジア1位、世界でも3位の高さ。

中心地の商店街「南京東路」。日本で言えば銀座?


2007年05月25日(金) 天候:曇り〜雨

上海市内ホテル
 ↓           タクシー
龍陽路駅
 ↓           リニアモーターカー
上海浦東国際空港 12:10
 ↓           ANA156便
             (時差+1時間)
関西空港     15:15
 ↓
帰岡(以下省略)



前日夜までに予定していた視察を全て終え、上海で宿泊したホテルの部屋から見下ろすと、
ちょうど地下鉄3号線(この区間は地上走行)が走っていました。
建設ブームに沸く上海の街並は常にかすんでいる感じ。

ホテル最寄りの金沙江路駅。朝7時頃。そろそろ通勤通学が始まる頃?


ところが!
急速な経済発展の影に貧富の差の拡大あり。
翌朝ホテル近辺の下町区域を散歩していて発見した市場です。一歩下町に入るとこの通り。
入り口。早朝から凄い活気ですが、明らかに富裕者階層の人たちではなさそうです。
「次は僕の番かなー?うわー助けてくれ〜!」
ケージに詰め込まれたまま鶏が連れて来られ、売り買いされています。
左奥では早速羽をむしられ鶏→鶏肉 への変身中。鳥インフルエンザは大丈夫?

市場内にある食堂も簡素な造り。
いい匂いの揚げパンが次々に売れていましたが、作者はさすがに手が出ませんでした。


こちらは魚屋、というより水産物屋さん。たらいの中を覗くと、鮒にライギョ、ザリガニ…
更に、
スッポンにカエル。右の壺には生き血が。ヒョエ〜!

この界隈の住宅は殆どがバラック同然です。

急速な経済発展の影に貧富の差の拡大あり、という現実を感じました。
結果的に、ここでの決死の撮影?が今回一番印象に残る写真となりました(大汗)。

ホテルで朝食、チェックアウト後、上海市内から空港までリニアモーターカーに乗車しました。
リニアの乗車駅となる龍陽路駅。地下鉄の乗換駅でもあります。
きっぷ売り場
約30km、8分の旅。最高速度が431kmです!料金は40元(約600円)で、前日に乗車した新幹線と
さほど変わりません。

入線してきました
車内。女性の車掌さんが巡回しています。車内は外国人ばかり。

程なく発車。最高速は一瞬しか出ないという事でスピードメーターを凝視。
そして決定的瞬間をゲット!
最高速度431kmの瞬間。車内はかなり揺れています。
車窓の景色も飛ぶように流れていきます。

その後、上海より関西空港へ飛び、今回の出張は終了しました。


《総括》
中国では日本語はもちろん、英語もほぼ全く通じませんが、
人もモノも凄いエネルギーにあふれている中国。
(因みに協力会社の現地スタッフや若手技術者は皆日本語が堪能。
モチベーションも非常に高い!日本が追い越されるのも時間の問題?!)
機会があればぜひまた行ってみたいですね!









【番外編】 自己責任にてご覧下さい(笑)

帰国後に撮影した切符。
上がリニアモーターカー。少し厚めの紙でカラー印刷。
下の2枚が上海地下鉄。再利用型のプラカードで、金額によって色が違うようです。
入出場時に自動改札機を通す又はタッチする、日本でも増えてきたスタイル。
新幹線の切符は出場時に回収されてしまい、残念ながら手元には残りませんでした。



食事は予想よりも薄味でさっぱり、飲み物も(ビールは日本よりアルコール度数低め)おおむね口に合うものでしたが、
2日目から原因不明の腹痛に悩まされて、あまり色々と食べられなかったのが残念。
写真は杭州で食した餃子チェーン店。さしずめ「王将」か?



中国のホテル部屋のTVはチャンネル数が非常に多い!上海だと60チャンネルくらい。
国内地方各局に加え、NHKも見られます。


「少年自慰狂」???
この手に関してはかなり中国は厳しい、との事ですが、深夜になるとこんなのもやってました。昔の11PMレベル?(古い…)



〜これじゃ仕事で行ったようには見えないよな…(苦笑)〜

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