木次線 出雲坂根−三井野原

1.2005年11月3日
DE15+12系改 「奥出雲おろち号」
《アクセス》
名高い「3段スイッチバック」区間での撮影。
駅前の山を旧314号線に沿って登っていく。
適当に登り、崖側の草木が途切れた所が撮影場所。
旧国道の道路状況の劣悪さは目を覆うばかり。通行、歩行はくれぐれも注意。

《光線・レンズ》
午後が順光。作例は午後1時頃。100ミリ相当。
《飲食・トイレetc》
観光シーズンには出雲坂根駅に屋台などが出る。
《コメント》
欲を言えばもう1週待ちたかったが、全山紅葉に彩られた中を走る「奥出雲おろち号」。
中央の大築堤に編成が乗ったところを狙う。

(懐)2.1984年1月2日

キハ58系 「ちどり3号」&「ちどり4号」
《アクセス》
こちらは懐かしい、20年前に訪れた時の撮影。
場所は1.とほぼ同じだが、上の築堤と下の駅が両方見えている。
《光線・レンズ》
38ミリコンパクトでの撮影。公開用に少しトリミングを行っている。
《コメント》
おろちループの開通前、まだこの辺りが観光地化されていない
「陸の孤島」時代の貴重な撮影。
100m以上の標高差を隔てて、谷底の駅での列車交換に向かう2羽の「ちどり」。
当時作者とその悪友達はここまで雪道を歩いて登った。よくもまぁ。

(懐)3.1985年8月xx日

キハ52 普通 + キハ58系「ちどり1号」

4.2023年12月25日

キハ120 普通
《アクセス》
新旧の出雲坂根駅にて撮影。
《光線・レンズ》
国鉄時代のは38ミリコンパクトで12時半頃。
2023年クリスマスの1枚は13時半頃で50ミリ相当。

《コメント》
2枚の間に隔たる40年近い年月。
そりゃあ年も取りますわな(涙)
駅前にループの国道バイパスが開通し、駅舎も観光目的でリニューアルされ、
この地は大きく変わった。
が、かつて「陸の孤島」と呼ばれた過疎ぶりは更に深刻化しており、
将来この辺りはどうなっていくのだろうか…
それはともかく、高校生の夏に撮っていた1枚を見返すと、
停車時間(列車交換時間)に乗客が名物の「延命の水」を求めて次々にホームに降り立ち、
国鉄木次線が陰陽連絡の重要な任を負っていた事が伺える。
(ちなみに作者はキハ52普通の方に乗車していた)
タブレット交換風景、そして国鉄時代の優等列車常務の象徴でもあった
車掌さんの白い夏制服が、見ていてしびれるほど格好良かったのを覚えている。
いつの時代も、かっこいい(可愛い)制服は子供がその職業に憧れる一番の武器だ。

(懐)5.1984年1月2日

キハ52 普通
《アクセス》
出雲坂根のスイッチバックは逆Z型。
駅周辺での作品は各所で見かけるが、これは駅から線路伝いに登っていった先の、
もう片一方にあるスイッチバック。スノーシェルターに覆われている。
《光線・レンズ》
1回しか行ってない(しかも雪の日)ため、詳しい記憶は失念。
作例は38ミリコンパクトでの撮影。

《コメント》
これも当時「あー首都圏色かー(一般色じゃないのかー)」と言いながら何気なく撮った
キハ52だが、今やお宝画像に。
中学生がコンパクトカメラで撮っているくせに、構図もちゃんと決まっている。
なかなか生意気だ(笑)

6.2006年10月8日

キハ58+28 「木次線開業90周年記念号」
《アクセス》
道の駅「奥出雲おろちループ」付近の国道に架かる「三井野大橋」から撮影。
車を道の駅の駐車場に停め、大橋の歩道を適当なところまで歩き、
南方を望むと、崖にへばりついたように木次線の線路が見える。
《光線・レンズ》
南向きなので列車の順光撮影は難しい。作例は10時半頃で100ミリ相当。
《飲食・トイレetc》
道の駅で。観光シーズンは大賑わいだ。
《コメント》
スイッチバックをクリアし、山を大きく回り込んで三井野原の高原へ向けて
急勾配を登る列車。
意図的なものか否か、スピードは非常にゆっくりとしていて、お互いに?撮影はし易い。
但し光線的な条件はあまり良くない。木々が繁って列車の一部が隠れてしまう事もあり、
意外と撮影しにくかった。紅葉シーズンは綺麗だろう。

7.2006年11月3日

DE15+12系改 「奥出雲おろち号」
《アクセス》
上に同じ。
《光線・レンズ》
11時半頃で50ミリ相当。
《コメント》
11月に入るとこのように列車が紅葉の錦に包まれる。
三井野大橋の上は大勢の観光客が歩いているが、歩くようなスピードで走る
「おろち号」にカメラを向けている人は意外に少ない。
列車に気付いていない人も多く、あくまで「紅葉」がメインの観光地という訳だ。
晴れると逆光になって撮りづらいのは前述の通り。

8.2008年7月5日

DE15+12系改 「奥出雲おろち号」
《アクセス》
おろちループ途中の「新三国橋」付近から。駐車スペースがカーブの内側にある。
国道路肩からの撮影なので通行者および足場には細心の注意を。
《光線・レンズ》
11時半頃で135ミリ相当。晴れると逆光で、曇りの日が良い。
《コメント》
ここは定番スポット。ただし草木が生い茂っていて視界が限られ、撮影定員は少ない。
緑に包まれるこの時期もお勧めだし、紅葉の時期ももちろん素晴らしいと思う。

9.2008年7月5日

キハ120 普通
《アクセス》
1.2.に同じくの旧国道314号線から。朽ち果てたカーブミラーが目印。
《光線・レンズ》
16時半頃で150ミリ相当。
《コメント》
出雲坂根−三井野原間の旧国道は、訪れるたびに荒れ放題ぶりが進んでいく。
一時期通行止め(立ち入り禁止)になっていたようだが、訪問日は進入する事ができた。
もっとも、当然ながら周辺は草木ボーボーで、以前のように視界が開けている場所は
殆ど無くなっている。
何とかスイッチバック上段のトンネルを抜けてきたキハ120をキャッチできる場所を
見つけて撮影できた。

10.11.2019年11月12日

DE15+12系改 「奥出雲おろち号」
《アクセス》
7.に同じ。
《光線・レンズ》
12時頃で50ミリ相当。
《コメント》
道の駅駐車場と展望スペースから撮影できるお手軽お立ち台。
訪問時は平日とは思えない観光客と撮影者の数だった。
以前来た時(7.)も休日で人は多かったが、その時はおろち号にカメラを向けている人は
殆どいなかった。
だが、観光資源として知名度も増し、定着したのであろうか、
多くの人が山肌を歩くように進むトロッコ列車を撮影している。
秋の日差しに輝く紅葉もほぼピークの状態。

12.2023年12月25日

キハ120 普通
《アクセス》
上に同じ。
《光線・レンズ》
14時頃で28ミリ相当。
《コメント》
銀世界の中、雄大な三井野大橋と単行キハの赤い差し色がよく映える。
皮肉にも、両者の「赤」の大きさが、ここ…に限らず、過疎化が叫ばれる各地で見られる
鉄道と道路事情の格差を暗示しているかのようだ。

13.2022年6月24日

キハ120 普通
《アクセス》
8.の撮影お立ち台(現在は木が繁っており、以前のような撮影は困難)
から反対方向を向くと、山すそを走る木次線が見える。
車が頻繁に通るので、ループ内側の歩道で安全な立ち位置を確保して構えたい。
《光線・レンズ》
9時50分頃で85ミリ相当。
レンズをもう少し引いて、周囲の国道ループや橋(三井野大橋)を構図に入れる手もあるが、
今回はシンプルに山と列車だけにした。
《コメント》
このセクターは西日本屈指の山岳路線たる木次線のハイライトシーンだと思っている。
下り列車に乗車した場合、三井野原までの急勾配を登り続けていた列車が、
ふっと荷重が抜けてエンジンの唸りが収まり、トンネルを出た途端、
一気にパノラマ視界が開けてジェットコースター的な山下りに入る。
ローカル線乗り潰し派にはマストな線区だ。
まだ乗られていない方はぜひ!できれば18きっぷ期間外で(笑)

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