風は春・夏・秋・冬と、四季の移り変わりに伴いその色合いを変化させる。
風は森の静かな空気に包まれる木々、山里の日差しの中に生え茂る草木、そ
してそこに営む人やものに触れその色合いを変化させる。自然のかもし出す
「風色」は人の眼では感知しきれない色合いであるが、人肌に触れるその感
触は様々な「風色」を漂わせてくれる。
　この曲は尺八「四騎(しき)」の委嘱により「尺八四重奏曲」として作曲し
たものです。

2006年8月　作曲