解  説




itikotu kyousou

壱越協奏



 この曲は壱越を主音として作曲されています。導入部は壱越を中心に展開さ
れ、中間部よりテーマが変わり、数度の転調を経て最後は主音の壱越で終結し
ます。古典の手法を多く用い、箏の持つ楽器の響きを重要視された曲で、途中
二ヶ所に独奏箏のカデンツァが有り、独奏箏と箏合奏群が絡み合って進行して
いく邦楽的な協奏曲です。この曲はこの年の3月に作曲された「睦月抄」を基
に、書き改め作曲されたものです。

1985年8月 作曲




itikotukyou.mp3/432kb