1974年に絃方は富山清隆(現清琴)氏、富田清邦氏、増渕任一朗氏、菊寺光治(現菊原)氏、尺八は三好芫山氏
等と共に邦楽古典若手による「甍の会」を結成し、同時にCBSソニーよりLPアルバムを発表。その後萩岡信一
(現松韻)氏が参加し、それ以降数枚のLPやテープを発表する他、東京、京都、大阪を中心にコンサートを重ねる
など活動を広めて行きました。しかし最初の頃は古典の複数流派の境を越えてのグループ活動は困難を極めました
が、活動が進むにつれ「甍の会」独自の演奏スタイルが出来上がり、それが古典における一つの方向性を示す様に
もなって行きました。またある意味で生田流と山田流と言った大きな音楽性の違いを越える事が出来たとも言える
でしょう。
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