税金(食料品など) |
2010.8.31 | ||||
バーゼルからフランスやドイツに買い物に行く際、気をつけなければいけないのが税金のこと。 免税枠は1人300フランですが、食品やお酒については別途規定があり、無税でスイスに持ち込める量が決まっています。 分類はやけに細かく、以下のような感じ。(一人あたりです。詳しくはこちらのページをどうぞ) |
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【食料】 生肉(牛・豚・羊・ヤギ・馬・ロバ・ラバ): 計0.5kgまで 上記加工肉 および 家禽生肉(鶏・七面鳥など): 計3.5kgまで バター および クリーム: 計1kgまで じゃがいも製品(フライドポテトなど): 2.5kgまで |
【飲料】 お酒(アルコール15℃.以下): 2リットルまで お酒(アルコール15℃.超): 1リットルまで ジュース(りんご、梨、ブドウ): 計3リットルまで ミルク類(チーズは除く): 計5リットルまで |
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特にお肉はうっかり大きいパックで買ってしまうと規定の500gを簡単にオーバーしてしまうので注意が必要。 ビールも1人では500ml×4本しか持ち込めないので要注意です。ちなみにワインは750ml×3本までOK。 国境はたいていノーチェックで通過できますが、たまーに車を止められ「何か申告するものはありませんか?」と聞かれることがあります。ほとんどの場合は「ありません」と答えてそのままOKになりますが、運が悪いと「レシートを見せてください」と言われたり、買い物袋の中身をのぞかれたりすることもあるので油断できません。 |
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書類の名前は"Ausfuhr- und Abnehmerbescheinigung" 長すぎ。 |
免税枠うんぬんを考えるとちょっとめんどくさい越境ショッピングですが、逆にVAT(Mwst)の還付が受けられるというメリットもあります。特にドイツ側のスーパーでは、少額の買い物でも還付を受けやすいシステムになっていて、主婦としてはうれしい限り。ドイツのVATは食料品7%、その他19%とお高めなので、それがまるまる返ってくると結構なお得感があります。手順は以下のとおり。 ①お店で税金還付書類を発行してもらい、住所と氏名を記入する ②国境の税関窓口で、書類・レシート・滞在許可証を出し、スタンプをもらう。 (通常は、買ったものを持っていって見せなくても大丈夫です) ③次にお店に行った時に、スタンプつき書類とレシートをお店の人に渡す ④前回支払った税金分が現金で払い戻される(払い戻し期限は3ヶ月以内) 私がよく行くHieber'sでは、お会計レジで書類の発行と払い戻しの手続きをしてくれます。Rheincenterでは確かお会計とは別に、サービスカウンターで手続きをしていたと思います(あまり行かないので定かではありません・・・)。 |
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またHieber'sでは、スイスからの買い物客向けにMwstカード(正式名称不明)を発行しています。このカードをレジで見せると、あらかじめ住所・氏名が記入された還付書類が自動的に印刷されるので、発行を頼む手間も記入する手間も省けて超便利。Hieber'sでよくお買い物される方にはおすすめです。お店に置いてある申込用紙に記入するか、こちらのページから申し込めます。 国境を離れたフライブルクあたりで買い物をする時は、お店によって少しずつ対応が違うようです。同じ方式で19%まるごと還付が受けられるところもあれば、Global Refund経由で12%のみ還付になるところ、そのどちらか好きなほうを選べるところもありました。金額に下限を設けている店もあるのかもしれませんが、今までの経験では50ユーロぐらいの買い物でも手続きを断られたことはありません。 |
Mwstカード。発行費とか会費とかは一切不要 |
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フランス税関窓口までの長ーい道のり |
総じて免税手続きに積極的、というか真面目にやってくれるドイツに対して、フランスの対応はいまひとつ。国境近くのスーパーでも免税書類を発行してくれる気配は皆無だし、国境の税関でスタンプをもらうのも一苦労。 以前は小さい税関でも(係官がいるときは)スタンプを(とても面倒くさそうに)押してもらえたのですが、現在このサービスをしているのは高速上の税関のみ。しかも道からだいぶ離れた、業者のトラックが通関手続きをする建物までてくてく歩いていって手続きをしなければなりません。 とはいえ、ブルゴーニュでワインを大量買いした時は、なんとしても19.6%のVATを取り返したいところ。しかしこれもスイス側の課税とあいまって話はちょっと複雑で・・・長くなりそうなので、この続きはまた今度。 |
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