語学学校 vol.2

2009.7.12
クラスメートは全員20~30代の女性。最初は皆ニコニコして感じよかったのですが、
事件は2週目あたりから起こりはじめました。

教科書はどこ?

ある日Tちゃんが、隣の席のCちゃんの教科書を間違えて持って帰ってしまいました。
翌朝CちゃんがTちゃんに聞くと「うん、家にあるから明日持って来るね」との返事。
しかし翌日もTちゃんは教科書を持って来ませんでした。その理由はずばり、
「やっぱり無かったから。」 いやいや、昨日あるって言ってたよ。
「よく見たら教科書じゃなくて問題集だった。」 いや、そんなわけないから。
「教科書は1冊しかない。問題集は2冊あるけど。」 逆にその問題集はどこから?
「とにかく私はCちゃんの教科書は持ってない。」
・・・結局Cちゃんは教科書を買いなおし、以降二人は目もあわせない仲に。
言葉がろくに通じなくても喧嘩ってできるもんですね。


ドイツ語嫌い

メキシコから引っ越してきたばかりのMちゃんは、ホームシック真っ盛り。
そんな精神状態もあってか、納得いかないことがあるとすぐにブチきれてしまいます。
例えば先生が女性名詞の例を挙げようと「eine Milch」と言えば、「牛乳は液体で、
液体は数えられないからeine(1つの)をつけるのはおかしい、スペイン語ではそんな
言い方はしない」と猛抗議。しかも言いたいことがうまく言えないもどかしさでイライラ
がつのるらしく、抗議しながらテンションは上がる一方。先生の説明にも耳を貸さず
ひとしきりキレたあと、最後には「ドイツ語はおかしい、もうどうでもいい・・・」
と悲しくつぶやいて終了。その後は自分が答える順番が来ても「知らない」
「わからない」「答えたくない」と言い続け、毎回クラスの空気を凍らせてくれました。


肉屋さんのディスプレイ
このオブジェ、スイスではかなりポピュラーで、
いろんなデザインの牛がいろんなところに
置かれています。


豚もあります
ある日突然

母国ではボクサーだったというAちゃん。なぜか万年寝不足の様子で、授業中もあくびばかり。宿題もやってこないし、先生の質問にもトンチンカンな答えを連発。
大丈夫かなーと思っていたら、ある日授業が始まる前に学校の事務の人に呼ばれて
そのままいなくなってしまいました。このまま続けても意味ないからもう一度最初から
やり直してね、ということで1ヶ月遅れで始まったクラスに強制移動させられてしまった
ようです。落第制度ありとは、厳しいような親切なような。

カメルーン出身の女性彫刻家Cちゃん。ある日急に来なくなり皆で心配していたのですが、一週間ほどしてようやく連絡が取れ、お祖父さまが亡くなったため帰郷していたことがわかりました。2週間後に無事戻ってきて再会を喜んだのもつかの間、翌週に今度はご兄弟が亡くなり、また帰郷してしまいました。ケニアでもいろんな人が本当にあっけなく亡くなった話をよく聞きましたが、カメルーンでも同様のようです。計4週間の欠席による遅れは取り戻せず、CちゃんもAちゃんと同じクラスに移っていってしまいました。

担任の先生は若い男性だったのですが、ある日突然女性の先生がやってきました。簡単に自己紹介し、普通に授業開始。病欠のピンチヒッターかなと思ったら、授業の終わりにいつもの先生がやってきて「さよなら皆さん!」と挨拶して去っていきました。
そのまま特に説明も無く、この日から担任変更。どうやら最初の先生は大学生のアルバイトで、何らかの事情により続けられなくなったらしいです。その少し前にベテランの先生が授業を「見学」していったので、試験採用だったのがアウトになったのかも。もしもそうだったら、そんな先生に2ヶ月間教わっていた私たちって・・・。



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