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母親は赤ん坊の泣き声で、何を求めているかわかるという。
楓が生まれる前はそんなもんかと思っていたが、
結論から言うと、全然わからなかった。
ただ、おっぱい飲んだのが結構前だからそろそろ
お腹が空いたのかなとか、状況からの推測はできるので
そういう意味で、少しわかる部分はあったかもしれない。
楓がある程度言葉を話すようになった今も状況は同じで、
母親だからといってすべてがわかるわけではない。
でも子どもが何かを伝えようと一生懸命話している言葉は
なるべく聞きとってあげたい。
なので楓がナゾの単語を発する時、私の頭はフル回転だ。
「ごはん食べようか」
「ぶど。ぶど。」
「ぶどう?ぶどうは無いよ。」
「ぶど。ぶど、するの。」
エプロンだった・・・
「パン食べる?バナナにする?」
「おーと。おーと。」
「音?夫?」
「おーと。おーと、たべる」
ヨーグルトだった・・・
「とっとっとあー。」
「???」
「とっとっとあー、おっきいね」
東京タワーだった・・・
昨日はお風呂で10数えてあがろうとしたら9まで数えたところで
「ぽっぽ」
「ん?はとぽっぽ? ぽっぽっぽ~♪」
「ちがーう。おまけ」
「おまけ? おばけ?」
「ううん。おまけ。ぽっぽ」
「おまけ?ぽっぽ?なに?」
と不毛な会話にはまり、のぼせそうに。
修業はしばらく続きそうです。
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