楓観察記
こんな感じで、育っています
 
         
     Sep.9. 2012
    音楽センス 
    夫も私も、特に音楽好きというわけではない。ふたりともテレビっ子
なので、家でのBGMはもっぱら音楽よりもテレビだった。が、楓が
生まれてからは、子どもに極力テレビを見せないというポリシーのもと
テレビを消し、柄にもなくクラシック音楽など聞くようになった。
スイスで聞くフジコ・ヘミングのピアノはやけに心に響いた。


スイスの冬

が、楓の心にはまるで響かなかったらしい。
よく「赤ん坊はモーツァルトが好き」だの「胎教で聞いていた音楽を
聴くとすやすや寝るんです」みたいな話を聞くけど、楓の場合は一切
関係なかった。どんな音楽をかけてもかけなくても泣く時は泣くし、
寝ないときは寝ない。


寝る時は寝る


その後、引越のバタバタがあったり、帰国の勢いでつい美空ひばりや
中島みゆきのベスト盤を聞き込んでしまったりしている間にすっかり
クラシックからは遠ざかってしまった。普段車などで聞く音楽は
J-POP、楓がぐずった時の対策にアンパンマンや童謡のCDも買った。

が、先日J-POPに合わせて踊っている楓を見ながら夫が言った。
夫「楓もだいぶ音楽がわかるようになってきたみたいだから、
  そろそろまたクラシック聴かせてみてもいいかもね」
私「そうだね、じゃあCD変える?」
夫「うーん、なに聴かせようか?」
「アンパンマン!」

最近かなり言葉を理解してるっぽい楓だけど、親同士の会話に入って
きたのはこれが初めて。しかも完璧なタイミングで明確な指示。
鶴の一声で、夕食のBGMがアンパンマンになったのは言うまでもない。



フジコ・ヘミング、遠し・・・