ドアを一歩出ると vol.3

2010.3.3(再)
買物先でも気が抜けません。

ある日いつものようにドイツのスーパー、Hierber'sへ出かけた
時のこと。葉つきニンジンを手に取り、カゴに入れようとした
まさにその時、年配のご婦人に声をかけられました。
店員さんではなく通りがかりの買い物客です。

「あなた、その葉っぱ、要る?」 「・・・はい、要ります」
「じゃ、半分もらえないかしら?」 「・・・はい」

答えを聞くなり、私のニンジンに手を伸ばし、
バリバリと半分以上の葉っぱを引きちぎるご婦人。

あまりのワイルドさにドン引きしつつも、
「どうやって食べるんですか?」と聞いてみたら
「え?これを食べるの?」と聞き返されたので
食用にするわけではないようです。

カフェめぐりシリーズその3、 Schiesser
Marktplatzに面した老舗で、上階がカフェになってます。


クラシックで居心地のよい内装。
暖かいシーズンはお店の前のオープンカフェもおすすめです。

その後、「ありがとう。ごきげんよう」 
と機嫌よく去っていったご婦人ですが、すぐに引き返してきて
「あなた、日本人?ここにはよく来るの?」と聞いてきました。

なんとか聞き取れた話を総合すると、
知り合いの息子さんか誰かが日本人と結婚してコルマール
らへんに住んでいると。そのお嫁さんは近くに日本人がいなくて
さびしがっていると。もしよかったら友達になってくれないかと。

お友達になるのはやぶさかではないものの、何をどうしたら
いいのかわからないので、とりあえずメモに私のメルアドを
書いて渡し、ご婦人から伝えてもらうことにしました。

その後も特に連絡はなく、メモがその日本人のお嫁さんに
渡ったのかもナゾ。かれこれ数ヶ月前の話ですが、いまだに
ニンジンを買うたび思い出すので、もしお心当たりの方
いらっしゃいましたら、お気軽に連絡ください。

         

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