ありそうでないもの

2008.12.2
海外に引越すことになった時、おそらく誰もが悩む「日本から何を持っていくべきか?」問題。
我が家でもかなり念入りに下調べをし、万全の体制で引越に臨んだつもりが、やっぱりいくつか盲点がありました。
こちらにきてから「えっ、売ってないの!?」と思った品々をまとめてみたいと思います。



パン粉
洋食の食材だから当然あるだろうと油断していたのですが、こちらのパン粉は
細かい粒状で、ビスケットを砕いたような硬い食感。日本のフレーク状のものや
ふわふわ生パン粉のようなのとは別物です。Globusに行けば日本式のパン粉が
買えますが一袋400円ぐらいします。高っ。
(対策:バゲット等で手作り)

砂糖
スーパーで売ってるのはグラニュー糖ばかりで、上白糖がありません。
お料理のとき「大さじ1」をグラニュー糖で計ると妙に甘くなっちゃう気がするので
我が家では日本の上白糖を使ってます。
(対策:グラニュー糖で量をうまく調整する)
デミグラスソース缶
ビーフシチューを作ろうと思ってハインツのデミグラスソースを探し歩いたのですが、
どこにもありません。同じハインツでも、ケチャップやバーベキューソースみたいのなら
イヤというほどあるのに。ハインツに限らずデミグラスソース缶というものがないので、
とりあえず粉末の「Bratensauce」で代用してますが、なんだか一味足りません。
(対策:ブイヨン+香味野菜で手作り)

マヨネーズ
日本のマヨネーズとは味が違います。こっちのほうが味が薄いのであっさりしてて
好きという人もいるみたいです。(対策:日本のマヨネーズの味を忘れるようにする)



缶切り
どこのお店に行っても売ってるのは左写真のクルクルタイプばかりで、
日本で定番の、グサっと刺してキコキコやるタイプが売ってません。
クルクルタイプは力も要らないし、なかなか気に入っているのですが、
四角い缶の角がうまく切れないのが玉にキズ。(対策:角はアーミーナイフで開ける)

デザートフォーク
日本から持ってきたので自分で探したことはないのですが、お友達によると
小さいデザート用のフォークが単品では売ってないらしいです。
お高いカトラリーセットをフルで買うと入ってる、という感じだとか。
(対策:大で小を兼ねる)
食品用ラップ
日本のに比べると品質がよくないです。
電子レンジOKと書いてあるものもフニャフニャで、ほんとに大丈夫?という感じ。
Migrosで売ってる「SARAN」というラップは厚さは合格点、でも高い。
しかも切りづらい。そして小さいサイズがありません。(対策:SARANを切って使う)

天ぷら温度計
ローストビーフにぐさっと刺して肉の温度を測るようなものはよくありますが、
100℃ぐらいまでなので揚げ物には使えません。
(対策:家庭科で習った、油の中に天ぷら粉を落としてみて・・・という方法でがんばる)


台所用漂白剤
お洗濯コーナーにはこれでもかというほどいろんな種類の漂白剤が
並んでいるのに、台所用はなし。ネット検索してみたら洗濯用でも
大丈夫らしいんですが、なんとなくコワくないですか?(対策:熱湯消毒)

固めるテンプル
これは売ってなさそうだと思って日本から持ってきました。ちなみに廃油の
正しい捨て方は「指定の回収場所(薬局など)に持っていく」のだとか。
(対策:新聞紙に吸わせる、ガーデニングの土に混ぜる、家庭では揚げ物をしないことにする)



ファブリーズはあります。
よく見るとフェブレーゼですけど。
歯ブラシ
とにかくヘッドが大きすぎ!あとデザインがいまいちです。
でも電動歯ブラシのヘッドは日本と同じ大きさです。
(対策:子ども用歯ブラシならヘッドが小さくていいかも)

美白化粧品
むしろみんな日焼けするのに一生懸命な感じです。(対策:気にしない)

ティッシュ
肌触りが悪く、「鼻セレブ」とかで甘やかされた日本人には厳しいです。
トイレットペーパーもゴワゴワが多いです。(対策:肌を鍛える)

ビニール紐
古新聞をしばって出すときに使うビニール紐を買おうと思ったら、
どこのスーパーでも固くてざらざらした変な紐しか売ってませんでした。
結ぶときも運ぶときも、手が痛いんですけど・・・。(対策:ガマンする)

スリッパ
一応売ってますがデザインがいまいち。かかとがついてたりして、スリッパというより
サンダルっぽいのが多いです。(対策:いいホテルに泊まった時に、ここぞとばかり持ち帰る)
タオルケット
すごく薄っぺらい掛け布団とかは売ってますが、タオル地のは見ません。
タオルケットって和製英語なんですってよ、奥さん。(対策:なきゃないでなんとか)

便座カバー
ふたカバーのほうは結構売ってるんですが、座るほうのカバーはみかけません。
みんな冷たくないのかな・・・。(対策:冬場は気合いでのりきる)
ママチャリ
自転車は移動手段というよりもスポーツ用品という感じで、お店に並んでるのは
「レースするの?」「山登るの?」みたいな本気モードのものばかり。
ママチャリはみかけません。街乗り用でもかなりスポーティーにできてます。
全般にお値段高めで、ヨーロッパ製なのに日本で買うほうが安かったりします。
あとバーゼルには大型の自転車店がないので選びにくく、
我が家はドイツのフライブルク郊外にあるお店まで遠征して
比較的安いアメリカ製の折りたたみ自転車を買いました。(対策:徒歩)

フライブルクの自転車屋 Hild Radwelt

結論:ここに書いたものは、無くても死なない。でも日本から持ってくると便利。消耗品はお土産でもらうとうれしい。なんかまた催促みたいですみません。

追記:後日発見!  
200度まである温度計
(ClaraplatzのManorにて)
 
あまり痛くなさそうなビニール紐
(StückiのMigrosにて)


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