ごみの出しかた

2009.2.10
バーゼルは本日、ものすごい強風。早朝車で出かけたのですが、信号待ちしていると風で車が揺れるほどで、路上や空中には今までみたことないレベルの大きさのごみが舞ってました。でもさすが早起きできれい好きなスイス、朝7時前でまだ真っ暗なのに道路清掃車がすでに出動してました。

今日みたいな日は例外として、普段は道に落ちてるゴミなどほとんど見かけることのないバーゼル。ごみ出しのルールも徹底しています。空きビン、空き缶、使用済み電池は、最寄のリサイクルステーションへ。缶用のごみ箱には大きいハンドルがついていて、空き缶を投入した後にこのハンドルをグルグル回して中の缶を潰す仕組みになってます。なかなか体力が要るので、ちょうどおばあさんが缶を捨てに来たときなどは、おばあさんの分もついでにグルグルしてあげるとたいへん喜ばれます。
最近はちょっとづつ日が長くなってきました。といっても朝8時でこんな感じ。


ビンは白、緑、茶色に分けて捨てます

ちなみにこのリサイクルステーション、利用時間が決められていて、夜間や日曜日はごみ出し禁止。たぶんビンや缶の音がガチャガチャうるさいからでしょう。さすが騒音にはとっても厳しい国、スイス。

ペットボトルは買ったお店に戻すのが原則です。とはいえ、どこで買ったかなんて覚えてないので結局全部まとめて最寄のお店の回収箱に入れてます。ちなみにドイツ側のスーパーではビンやペットボトルをお店に戻すとお金が返ってくるデポジット制度がありますが、スイス側ではあまりみかけません。


店に戻すといえば、以前
IKEAで買った照明スタンドがあっという間に壊れた時のこと。自治体のごみ出しパンフに「電化製品はお店に戻す」とあったので、IKEAに行ってみたのですが、回収窓口のようなものは見当たりません。おそるおそるサービスカウンターへ行き「あのう、これ捨てたいんですけど」とスタンドを差し出したら、窓口のお兄さんが「OK!」とふたつ返事でどこかへ運んで行ってくれました。思いのほか簡単でしたが、あれが正しい捨て方だったのか未だにナゾです。

このパンフには、1年間のごみ収集スケジュール(家庭ごみは週2回、紙ごみは月1回)の他、分別の仕方や出し方などが事細かに書かれています。たとえば「紙ごみは普通の紙とダンボールを分けて、それぞれ紐で縛ること、手提げ袋に入れたりガムテープでとめるのはダメ」など。
(実際は手提げ袋でも持って行ってくれるようです)

妙に可愛いデザインのごみ出しパンフ。6月ごろ、どこからともなく送られてきます。

収集を待つ紙ごみ。ごみとは思えない美しさ。


細かいなーと思う反面、日本に比べて緩やかなところもあります。特に意外だったのは、プラスチックごみ。ポリ袋も発砲スチロールも分別する必要がなく、「家庭ごみ」として生ゴミなどと一緒の袋で出します。日本では「燃えないごみ」に出していた電球や「紙ごみ」だった牛乳パックも家庭ごみです。
→分別の詳細はこちら

ただしこの家庭ごみ、指定の有料ごみ袋で出さなければなりません。バーゼルのオフィシャルごみ袋は愛称「Bebbi-Sagg」、直訳すると赤ちゃん袋。赤ちゃんを入れる袋(おくるみ?)みたいだからとか・・・捨てちゃうのに!? 不透明の青い袋でサイズは17リットル、35リットル、60リットルの3種類があります。お値段は1ロール10枚セットで 各12、23、33フラン(現在1フラン=約80円)。昨年12月から値上がりしたようです。買いだめしておけばよかった!


このBebbi-SaggMigrosCoopなどのスーパーで売っているのですが、なぜか売り場の棚には置いていなくて、レジやサービスカウンターでいちいち頼まなければいけません。これが引越し直後は結構な試練で、まずカウンターで「ベビザッグ、ビッテ」と一言。すると店員さんが何か聞き返してくるので、「ジープツェーン(17)」とサイズを言いつつ親指を立てて1ロール欲しいことをアピール、そしてニッコリ。これで一応買えるんですが、ドイツ語の先生に聞いたら下記が正しい注文の仕方だそうです。

 17リットルのゴミ袋を1ロールください
  →
Ich hätte gerne einen 17 Liter Bebbi-Sagg. または
  →
Könnte ich bitte einen 17 Liter Bebbi-Sagg haben?


Bebbi-Sagg


「無料」の貼り紙とともに路上に置かれていたFAX。ソファや本が置いてあったことも。
ごみ袋に入らないもの(椅子、スーツケースなど)や、不燃ごみ(ガラス、植木鉢など)は、近くのスーパーや薬局などで売っているVignette(ヴィニエット)と呼ばれるステッカーを貼って出すようです。他、粗大ごみ(100×50×50cm超)はVignetteを貼った上で引取りを依頼する、古い油や薬、ペンキなどは指定の収集所(薬局など)に持って行く、などいろいろあるようですが、まだ試したことはありません。

なんにしろめんどくさそうなので、なるべくごみを出さずに暮らしていこうかと・・・って、もしかしてこれが当局の狙い?
※上記はBasel-Stadtの情報です。Basel-Landなど他の自治体ではいろいろ違うと思われます。相変わらず情報がニッチですいません。


お知らせのちらし
 
◆追記 2009.6.15
その後、4月1日に「粗大ゴミ無料デー」がありました。バーゼル市、太っ腹!
前日の午後から路上に粗大ゴミがどんどん並び始め、散歩をしながら使えそうなものを物色する人々の姿もちらほら。去年はこんな光景みかけなかったし、お知らせのちらしにも「NEU!」と書いてあったので今年からはじまった制度なのかもしれません。


並べ放題

出し放題
         


HOME TOP