医療の原点と尊厳死 平成22年2月1日

日本尊厳死協会かごしま 名誉会長  内山 裕

 
 平成22年2月1日、日本尊厳死協会かごしま「出前講座」を担当、加世田医療福祉専門学校において、学生・教務等70名を対象に、「医療の原点と尊厳死」と題して講義を行った。



この時の講義の要旨は下記の通りである。
 
★美智子皇后の優しさと、関連する挿話「でんでん虫の哀しみ」について
★医療の本質は優しさにあるのではないか  
★新約聖書マタイ伝「あなたが、してほしいと望むことを、人にもして差し上げなさい。あなたがしてほしくないと想うことは、誰に対してもしないように心がけましょう」
★患者という字は、心に串が刺さった者と書く。求められる全人的医療
★看という字は、手と目とで出来ている  
★患者に注射すべきは、薬ではなく、微笑みであり、優しい言葉である  
★「説得より納得」が重要、現代の医療は、患者の納得・同意を得て初めて成り立つ  
★「傾聴」が重要、相手の立場になって、聞き役に回ったときの心の状態を仏教では観音様という  
★「死」のかたちとカレン裁判の経過  
★リビング・ウイルとは何か、その有用性  
★尊厳死と安楽死との違い  
★「いのち」の循環