『痛風市民公開講座』のアルコールとの関連の部分の抜粋

 この表が発作から11月2日までの全経過です。結局、尿酸値を上げないアルコールの定量は、私が考えいた1.5合というのがどうやら正しいというふうにこの経過からは考えて、その後も私は大体正しいと思っています。1、5合以内ぐらいだったら何の問題もない。プラスに働くと私は結論しました。








 実は、脳卒中の研究成果からも全く同じデータが出ているんですね。九州大学第二内科の久山町における研究で、脳卒中に関しては1.5合/日以下飲む人と、飲まない人とでは、飲む人の方がかえっていいのだという結果が出ていますが、これは欧米の大型スタディでも同じ結果が出ています、アルコール量では。だから、痛風の世界でも、1合か1.5合以下ぐらいは飲んだ方が安眠できて、ストレスをとるためによい、そのようなことを考えています。





 酒1.5合というのは、アルコールの量で換算するとビールではどのくらいかというと、750m ですね。実は、ビールはプリン体が多い。だけど、尿酸値に対する影響は、私の体験からは普通の酒のおおよそ3割増しです。たった3割ぐらいだから飲んだらいいじゃないか、こんなことを最近は考えているんですけどね。水分が多い分、尿量が増して、尿路結石の予防にも役立つ可能性が強いですしね。焼酎の好きな人が無理にビールに変えることはないでしょうが、ビールの好きな人は好きなものを適量飲んだほうがいいに決まってます。そのほうが、ストレス解消にはいいからです。