2008年2月10日 記                 →キオビエダシャク攻防記の表紙ページへ

2月にキオビエダシャクが羽化?

下の図はキオビエダシャクの年間発生動向を示したものである。

この図によると冬の間は蛹で過ごし、3月のヒトツバに新芽が出る時期に合わせて羽化し成虫が飛び始める。これまで、例年そうであり、2月に成虫の蛾に出会ったことはなかった。
ところが、今年、異変が起こった。
今日、2月10日、成虫のキオビエダシャクに出会ったのである!

昨日までとても寒い日が続いたが、今日は久しぶりの小春日和だったため、庭のラカンマキ(ヒトツバの一種)の下枝を切り、冬の間積もった枯葉を掃除して春に備えようとした時、ラカンマキの支柱の木材にキオビエダシャクの蛾の成虫がとまっていたのである。

近寄って観察したところ、羽は全く傷がなく、とても成虫で越冬したものとは考えづらく、羽化したばかりである可能性が高いと考えられた。おそらく、極寒から急に小春日和になったので、春の訪れと錯覚して蛹の殻を破ってうかしてきたのであろう。昨年、蛹もろとも完全に退治できたと思ったが、まだ地中には蛹で春を待っているものがいるのか!と心配になった。
蛾はそのままにして、枯葉の掃除を続けたところ、果たせるかな、地面の浅いところにいたと思われる蛹が箒に引っかかってきた。

これは、まぎれもなく、よく知っているあのキオビエダシャクの蛹であった。

今年の春も、キオビエダシャクとの攻防は続くのだろうか?
ちなみに、掃除を終えた、冬芝の庭をお見せして、春の訪れを待つことにする。