思うこと 第96話 2006年6月2日 記
アメリカ独立の地、フィラデルフィアでの感動
フィラデルフィアといえば、映画ファンならまず思い出すのがアカデミー賞最優秀作品賞を受賞した、シルヴェスター・スタローンが自ら脚本を書き、かつ主演した映画『ロッキー』であろう。そして、あの名テーマソングの流れる中、72段の階段を駆け登り、両手を高々と挙げて「勝利のポーズ」をするロッキーの姿を思い浮かべることであろう。実はその舞台となった階段はフィラデルフィア美術館の正面の階段で、多くの観光客が足を運ぶ場所となっている。 私も、アメリカンドリームを実現したシルヴェスター・スタローンに感動しながら映画を見た一人であるので、今回の学会の合間(昼休み時間)にその階段の写真を撮りにタクシーをとばしたのであった(下写真)。
しかし、私が何よりも感動したのは、学会場のすぐ近くにあった“ Independence National Historical Park ” であった。 フィラデルフィアはアメリカ建国の地で、当時をしのばせるものが出来るだけ当時の姿で保存されていた。下の写真は、1776年の独立宣言の時に鳴らされた“自由の鐘 Bell of Liberty ”で、その背景にガラス窓越しに見えるのがその宣言にゆかりの Independence Hall である。
このベルのある建物に入るのに、空港に入る時と全く同じレントゲン等による安全チェックがあったのには、テロに臨戦態勢をしいている米国の現状を実感させられたのであった。
この隣のビジターセンターで独立宣言の署名入りの宣言書の完全復刻版が買えたのには感動した。
このビジネスセンターでは、アメリカ独立に関連する多くの本が販売されていおり、10冊弱買いこんだので、帰りの飛行機の中で読み、この『思うこと』の続編として、帰国次第アップしたいと思う。
フィラデルフィアは歴史の街だけあって、歴史の重みを感じさせてくれる街であった。
公園が実に多く、いずれもその木々の一本一本にも歴史の重みを感じたのであった。
今回はたった2日間のとんぼ返りの慌しい旅であったが、いつか将来のんびりと堪能しに訪れたい街である。